日本の農業流通にイノベーションを巻き起こしている株式会社農業総合研究所において、大きな組織の転換点が訪れようとしています。2019年11月21日に発表された人事情報によると、同社の新たなリーダーとして、現副社長の堀内寛氏が2019年11月29日付で代表取締役社長に就任することが決定いたしました。
今回のトップ交代により、これまで創業から牽引してきた及川智正氏は代表権を持ったまま会長職へ就き、二人の強力なタッグでさらなる成長を目指す形となります。SNS上では「アグリテックの雄が攻めの体制に入った」「流通の仕組みがどう変わるのか楽しみ」といった、今後の展開を期待する声が数多く寄せられています。
エリート街道から農業の未来へ!堀内寛氏の輝かしい歩み
新社長に抜擢された堀内寛氏は、1998年3月に慶應義塾大学大学院の理工学研究科を修了された後、日本を代表する総合商社である住友商事株式会社へ入社されました。茨城県出身で現在46歳の堀内氏は、グローバルなビジネスの最前線で培った確かな経験と、理系出身ならではの論理的な思考を兼ね備えた人物といえるでしょう。
農業総合研究所には2012年から取締役として参画し、2016年からは副社長として経営の屋台骨を支えてきました。「アグリテック(農業×テクノロジー)」という言葉が注目を集める前から、ITと物流を融合させた独自のビジネスモデルを構築してきた実力派です。商社マンとしての知見が、現在の複雑な流通網を整理する上で大きな武器となっているはずです。
ここで「アグリテック」について少し解説しましょう。これは農業(Agriculture)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、先端技術を導入して農業の生産性や収益性を高める取り組みを指します。堀内氏はまさにこの分野において、農家が直接スーパーに野菜を並べられる仕組みをITで最適化する役割を果たしてきました。
編集部が斬る!新体制の農業総合研究所が描くビジョンとは
私個人としては、今回の社長交代は単なる若返りではなく、同社が「ベンチャー」から「持続可能なプラットフォーマー」へと脱皮するための戦略的な一手であると感じています。カリスマ的な創業者が会長に退き、実務と戦略に長けたプロフェッショナルが社長に就く構成は、組織の安定感を飛躍的に高めるに違いありません。
既存の卸売市場を通さない「農家の直売所」事業は、消費者にとっても「顔の見える安心感」を得られる素晴らしいシステムです。堀内新社長が商社時代に培ったネットワークを活かし、国内のみならず海外展開や異業種連携を加速させれば、日本の農業が抱える後継者不足や収益性の低さという課題に、新たな一石を投じてくれることでしょう。
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