九州の金融界に、今まさに新しい風が吹き込もうとしています。ふくおかフィナンシャルグループ(FG)の傘下で、ITを活用した先進的な金融サービス「フィンテック」を展開するiBankマーケティング株式会社が、非常に興味深い新事業を発表しました。2019年08月22日、同社は地域総合商社事業への参入を表明し、地元の「埋もれた良品」を発掘して全国に届ける新たな一歩を踏み出したのです。銀行グループが地域の「売り子」役を買って出るこの試みは、地方創生の新たな形として注目を集めるでしょう。
ここで改めて解説しておきたいのが、同社の得意分野である「フィンテック」という言葉です。これは「金融(Finance)」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語で、スマートフォンやビッグデータを活用して、これまでにない便利な金融体験を生み出す技術を指します。iBank社はこの知見を活かし、2019年10月末を目途として、新しい電子商取引(EC)サイト「エンニチ」を開設する予定です。ネット上で商品を販売する仕組みを整えることで、地方の魅力を一気に拡散させる狙いがあります。
デザインの力でブランドを再構築!若者の心を掴む戦略とは
「エンニチ」で取り扱うのは、地域で丹精込めて作られた工芸品や加工食品、そして地元の才能あるデザイナーが手掛けたアパレル製品など、多岐にわたります。特筆すべきは、単に商品をサイトに並べるだけでなく、著名なデザイナーらと提携してブランドそのものを磨き上げる点です。パッケージデザインを一新することで、今まで届かなかった若者世代への訴求力を劇的に高める支援を行います。2019年10月のサービス開始時には、厳選された約200点の商品が並ぶ予定となっています。
さらに驚くべきは、ビームスをはじめとする大手アパレル企業とのコラボレーションも視野に入れている点です。こうした大企業との橋渡しを銀行系企業が担うことで、地方の中小企業にとっては夢のような販路拡大のチャンスが広がります。ネット上でも「銀行がここまで踏み込むのか!」「地元の良いものが洗練された形で世に出るのが楽しみ」といった好意的な反応が目立っており、SNSでの拡散力も期待できそうです。まさに、地域ブランドが覚醒する瞬間を私たちは目撃しているのかもしれません。
また、中小企業の皆様が挑戦しやすいよう、コスト面でも大胆な工夫がなされています。大手のECプラットフォームでは負担が重くなりがちな出品料や販促費用ですが、「エンニチ」ではトータルコストを大手サイトの約3分の1程度にまで抑制しました。販売手数料も売上の約10%に設定されており、予算に限りがある地元の生産者にとって、これほど心強い味方はいないでしょう。銀行という確かな信頼感があるからこそ、安心してビジネスを委ねられるという側面も大きいのではないでしょうか。
私は、この取り組みこそが地方経済の「血流」を活性化させる素晴らしい一手だと確信しています。金融機関が持つ広大なネットワークと、デジタル技術による発信力を掛け合わせることで、今まで光が当たらなかった価値が再発見されるはずです。2019年というこの転換期に、九州から日本全国、そして世界へと羽ばたくヒット商品が「エンニチ」から誕生することを期待せずにはいられません。地域商社としての新たな挑戦が、どのような未来を描くのか非常に楽しみですね。
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