水処理の王道・栗田工業が2019年中間決算で利益2.3倍!半導体需要と資産効率化で見せる驚異の成長

水処理業界のリーディングカンパニーである栗田工業が、2019年11月11日に発表した2019年4月1日から2019年9月30日までの連結決算で、驚異的な数字を叩き出しました。最終的な企業の利益を示す「純利益」が、前年の同じ時期と比べて約2.3倍となる134億円に到達しています。主力の装置販売が極めて好調に推移しているだけでなく、資産の整理による売却益が加わったことで、利益の土台が一段と強固になったようです。

特筆すべきは、本業の儲けを意味する営業利益も同じく2.3倍の185億円という高水準を記録した点でしょう。この背景には、世界のハイテク産業を支える半導体分野での活躍があります。半導体の製造過程では、目に見えないほど微細な汚れを落とすために、不純物を極限まで取り除いた「超純水」が大量に必要とされます。韓国をはじめとする海外の半導体メーカーからの受注が活発なことが、同社の業績を力強く牽引している形です。

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一時的なコスト解消と戦略的な資産売却

今回の好決算には、経営の健全化が進んだことも大きく影響しています。前年の同時期には、思わぬ追加工事の発生などで一時的なコストが膨らんでいましたが、2019年4月以降はその重荷がスッキリと解消されました。また、保有していた関連設備の売却益も利益を押し上げる要因となっており、まさに「持てる資産を最大限に活かす」という効率的な経営スタイルが結実した結果と言えるのではないでしょうか。

SNSや業界関係者の間でも「半導体景気の波を完全に見方につけている」「水処理技術の安定感は投資家にとっても魅力的」といったポジティブな反応が広がっています。企業の売上高についても、前年同期比4%増の1317億円と堅調な伸びを見せています。なお、同社は今期から「国際会計基準(IFRS)」という世界基準のルールを導入したため、単純な過去比較が難しい側面もありますが、その躍進ぶりは疑いようもありません。

2020年3月期の通期見通しについては、売上高を2730億円と従来より70億円ほど下方修正したものの、最終利益は213億円という当初の計画を維持しています。これは、売上規模の追求よりも、収益性の高さを重視する姿勢の現れだと私は捉えています。グローバルな水不足や環境規制の強化が叫ばれる中で、水を磨き上げる技術は、今後さらに価値を高めていくことは間違いないでしょう。

編集者の視点から言えば、栗田工業のような技術者集団が、伝統的なインフラ支援に留まらず、最先端の半導体市場でこれほど存在感を示しているのは非常に頼もしい限りです。単なる「水ビジネス」という枠を超え、デジタル社会の黒衣として欠かせない存在であり続ける同社の動向には、今後も熱い視線を送るべきでしょう。2020年3月のフィニッシュに向けて、さらなる上振れを期待せずにはいられません。

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