三井物産がタイで巨大ガス火力発電所を建設!2500億円規模のプロジェクトが始動、タイ最大の電力拠点へ

日本の総合商社が、東南アジアのエネルギー供給を力強く支えるビッグプロジェクトに乗り出しました。2019年11月28日、三井物産はタイにおいて、合計出力250万キロワットという驚異的な規模を誇るガス火力発電所の建設・運営を行うことを正式に発表したのです。

このプロジェクトの総事業費は約1750億円にのぼり、三井物産が30%、現地のエネルギー大手であるガルフ・エナジー・デベロップメントが70%を出資する共同事業となります。金融機関との融資契約も無事に締結されており、いよいよ2020年7月に着工、2023年から2024年にかけて順次運転が開始される予定です。

SNS上では「日本の優れた技術がタイの経済成長を裏から支えるのは素晴らしい」「ガス火力なら石炭より環境負荷が低いし、賢い選択だ」といった期待の声が数多く寄せられています。日本企業のプレゼンスが海外で高まるニュースは、多くのビジネスパーソンにとっても誇らしい話題となっているようです。

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最新鋭「ガスタービン」と「売電」モデルで安定収益を確立

今回の発電所が建設されるのは、バンコクから南東に約150キロメートル離れたラヨーン県です。ここに、三菱日立パワーシステムズ製の最新鋭ガスタービンが導入されることになりました。ガスタービンとは、燃料を燃やした際の燃焼ガスで羽根車を回して電気を作る装置で、高い発電効率を誇る同社の技術は世界でも一級品です。

燃料となるガスはタイ石油公社から安定的に調達し、生み出された電力はタイ電力公社に対して25年という長期にわたり売却することが決まっています。こうしたインフラ事業は、長期間にわたって確実な「売電収入」が見込めるため、商社にとって極めて重要な収益の柱となるに違いありません。

「売電」とは文字通り電気を売ることを指しますが、今回の規模は一国を支えるインフラそのものです。三井物産はすでにタイで12件の熱電併給事業を手掛けており、熱電併給(コージェネレーション)とは、発電の際に発生する熱も同時に利用する無駄のないエネルギー供給の仕組みとして注目されています。

三井物産の発電事業で「タイ」が世界最大の拠点へ

三井物産は、今回のプロジェクト以外にもすでに別の大型ガス火力発電所を着工させています。これらの工事がすべて完了する2024年ごろには、同社がタイで保有する発電容量の合計は、持分ベースで196万キロワットに達する見通しです。これは、三井物産が展開する世界各国の発電事業の中でも、国別で最大規模となります。

私個人の意見を申し上げますと、急成長を続けるタイにおいて安定したエネルギー網を築くことは、現地の産業振興だけでなく日本企業の進出にとっても大きな安心材料になるでしょう。最新鋭の技術を輸出しつつ、現地の公社と密接に連携するこのビジネスモデルは、持続可能な発展を目指す上での模範解答と言えます。

2019年11月28日に示されたこの力強い航路は、商社の役割が単なる仲介役から、社会基盤を創るプレーヤーへと進化していることを象徴しています。着工となる2020年7月を待ちわびるように、タイの空に新しいエネルギーの火が灯る日が、今から非常に楽しみでなりません。

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