冷凍うどんやパックごはんでお馴染みの食品メーカー、テーブルマークが、さらなる成長に向けて大きなメスを入れました。2019年11月29日、同社は2020年1月1日付で実施する大規模な機構改革と、それに伴う新たな役職人事を発表しました。今回の改革は、組織のスリム化と同時に、それぞれの役割をより鋭利に尖らせるという、非常に戦略的な意図が感じられます。
SNS上では「テーブルマークのうどんにはいつも助けられている」「攻めの姿勢を感じる人事だ」といった、ブランドへの愛着と期待を込めた投稿が目立ちます。特に、マーケティングとセールスを分離・再編する動きには、変化の激しい食品市場への危機感と、それをチャンスに変えようとする野心が透けて見えます。2019年11月29日現在、食の簡便化が進む中で、同社の次なる一手に業界の注目が集まっています。
「営業」と「戦略」を完全分離!専門性を高める二大本部体制へ
今回の機構改革における最大のポイントは、従来の「マーケティング&セールス本部」を廃止し、新たに「営業本部」と「戦略本部」を新設した点です。これまでは販売と戦略がひとつの組織に同居していましたが、これらを切り分けることで、現場の販売力と未来を描く構想力の双方を最大化させようとしています。
新たに誕生する営業本部のトップには、専務執行役員の亀山明記氏が就任します。ここでは「販売事業部」と「開発事業部」を柱に据え、従来の業務用特販部などを整理しました。さらに、現場を強力にバックアップする「営業戦略部」や「営業支援部」を設置することで、営業部隊がより顧客に寄り添い、迅速に動ける体制を整えています。
未来を創る「戦略本部」の誕生と、技術とマーケティングの融合
一方、もうひとつの要となる戦略本部には、喜田直孝氏がトップとして着任します。この本部の特徴は、マーケティング戦略部だけでなく、研究開発部や海外事業推進部までを編入したことにあります。これは、市場のニーズを汲み取る「マーケティング」と、それを形にする「研究開発」を一体化させることで、革新的なヒット商品を生み出すスピードを加速させる狙いがあるのでしょう。
私個人の見解としては、この「研究開発」を戦略本部に組み込んだ点は極めて重要だと考えます。食品業界において技術力は生命線ですが、それが市場のトレンドと乖離しては意味がありません。今回の再編は、テーブルマークが「技術の独りよがり」を防ぎ、真に消費者が求める価値を戦略的に創出しようとしている証ではないでしょうか。
2020年1月1日からの新体制では、松田要輔氏が営業副本部長として現場を支え、橋本伸夫氏が渉外担当として外部との連携を強化します。組織の風通しを良くし、役割分担を明確にした今回の「大改革」。食卓の定番を守りつつ、世界を視野に入れた「戦略的ものづくり」が加速することで、私たちの食事の時間がより豊かになることを期待して止みません。
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