日本の至宝が集結!2019年度「現代の名工」150人が決定、半導体メッキから伝統の髪結いまで

日本のものづくりや伝統文化を支える、まさに「神の手」を持つプロフェッショナルたちが脚光を浴びています。厚生労働省は2019年11月08日、優れた技能で産業社会を牽引する150名を、本年度の「現代の名工」として選出したことを公表しました。

この栄えある賞は、卓越した技術を持ち、後進の模範となる職人に贈られるもので、SNS上でも「これぞ日本の誇りだ」「光の当たらない場所で技術を磨き続ける姿に感動する」といった、職人魂を称賛するコメントが次々と投稿されています。今回も、最先端のハイテク分野から古都の伝統芸能を支える技まで、バラエティ豊かな顔ぶれが揃いました。

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11年の歳月をかけた半導体技術と、京都で唯一の伝統を継ぐ「髪結い」の技

注目すべき一人目は、福井県福井市で活躍する化学メッキ工、清川敏男さんです。清川さんは、精密機器の心臓部である電子部品に金属の膜をコーティングし、性能を高める「メッキ加工」のスペシャリスト。特に、電気を使わずに化学反応のみで加工を施す「無電解メッキ」という難易度の高い技法を極めており、安全性に一切の妥協が許されないハイブリッド車の半導体開発には、11年もの歳月を費やしたといいます。

一方で、京都の歴史を体現する90歳の美容師、山中惠美子さんの存在も見逃せません。山中さんは、島原太夫(しまばらたゆう)と呼ばれる伝統的な遊女の最高位に就く人々の髪を、現在唯一結うことができる貴重な存在です。何種類もの複雑な日本髪を自由自在に操るその指先には、失われゆく文化を守り続けるという強い使命感が宿っているのではないでしょうか。

編集者の私見を述べさせていただければ、デジタル化が加速する現代において、清川さんのような「経験と発想」に基づいたアナログな微調整や、山中さんのような「伝統の継承」こそが、日本の国際競争力の源泉であると確信しています。顧客の喜びを自らの高揚感に変える職人たちのひたむきな姿勢は、効率性ばかりを追い求める現代社会に、最も大切な「仕事の本質」を問いかけているようです。

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