日本のビジネスシーンが、今まさに大きな転換点を迎えています。2019年9月26日から2019年10月2日にかけて、独自技術を持つスタートアップ企業たちが続々と大規模な資金調達を実施しました。今回の調達Fileでは、教育、医療、物流、そしてエンターテインメントに至るまで、私たちの未来を形作る期待の星11社をご紹介します。
SNS上では、特に理系学生に特化した就活支援の躍進や、誰もが手軽に動画内の情報を検索できる新技術に驚きの声が上がっています。「こんなサービスが欲しかった」というユーザーの切実な願いが、多額の投資という形で具現化されているようです。それでは、日本経済を活性化させる注目の顔ぶれを詳しく見ていきましょう。
理系エリートの未来を支える「POL」と医療DXの旗手「アガサ」
まず注目すべきは、10億円という巨額の資金を「第三者割当増資」で手にした株式会社POLです。第三者割当増資とは、特定の第三者に新株を引き受けてもらうことで資金を募る手法で、企業の将来性が高く評価されている証でもあります。同社が展開する「LabBase(ラボベース)」は、サービス開始からわずか2年半で1万5000人もの理系学生が登録する巨大プラットフォームへと成長しました。
一方、医療の現場に変革をもたらそうとしているのがアガサ株式会社です。2019年11月12日の発表時点で、総額4億2000万円を調達しました。同社は、新薬が世に出るために欠かせない「治験(ちけん)」や臨床研究の効率化を支援しています。AIを活用した新機能の拡充により、これまで膨大な時間と労力がかかっていた医療研究のスピードが劇的に向上することが期待されているのです。
移動と物流の常識を塗り替える!モビリティテックの最前線
交通インフラの未来を担う株式会社アイビーアイは、4億円の資金を投じて「日本版ライドシェア」の実現に本腰を入れます。ライドシェアとは、一般のドライバーが自家用車で乗客を運ぶ相乗りサービスのことです。AIを用いた配車アプリの強化や企業の買収(M&A)を加速させる同社の動向からは、数年以内の株式公開(IPO)を目指すという強い決意が感じられますね。
物流業界でも革新が進んでいます。株式会社Hacobu(ハコブ)は、三井不動産から1億8700万円を調達しました。トラックの待機時間削減を目指す「MOVOバース管理ソリューション」を大型物流施設に導入する計画です。人手不足が深刻な物流現場において、ビッグデータの活用はもはや不可欠な戦略といえるでしょう。効率化が進むことで、私たちの手元に荷物が届くまでの流れがよりスムーズになるはずです。
五感を刺激する新体験!動画技術と「海中バルーン」の夢
「動画の中のアイテムを直接触って調べたい」という魔法のような体験を現実にするのが、パロニム株式会社の「TIG(ティグ)」です。NTTドコモ・ベンチャーズなどから2億3000万円を調達し、次世代の視聴体験を提供しようとしています。また、OCEAN SPIRAL株式会社による「海中バルーン」のプロジェクトは、1305万円の調達により現地パートナーの確保へ動き出しました。潜水艦による海中旅行が当たり前になる日は、すぐそこまで来ているのかもしれません。
さらに、食と健康を掛け合わせた「フードテック」に挑む株式会社MiLや、ドローンで狭小部の点検を行う株式会社Liberawareなど、各社が独自の強みを発揮しています。今回の資金調達ラッシュは、単なる投資活動に留まりません。それぞれの企業が持つ情熱が、私たちの生活をより便利で豊かに、そしてワクワクするものへと変えていく原動力になることは間違いないでしょう。
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