コンタクトレンズ業界のパイオニアとして知られるメニコンが、2019年11月12日に発表した最新の決算データで驚きの数字を叩き出しました。2020年3月期の連結純利益が、当初の予想を大きく上回る前期比26%増の45億円に達する見込みとなったのです。もともと40億円という過去最高益を見込んでいた同社ですが、その予想をさらに5億円も上積みする形となり、市場からは驚きと称賛の声が上がっています。
この劇的な増益を支えた大きな要因の一つが、製造現場における劇的な「歩留まり(ぶどまり)」の改善です。歩留まりとは、投入した原材料に対して実際に製品として出荷できる良品の割合を指す専門用語ですが、この数値が向上したことで製造コストが大幅に圧縮されました。使い捨てコンタクトレンズの生産工程を徹底的に見直した現場の努力が、そのまま利益の積み増しに直結したと言えるでしょう。
SNS上では、この発表を受けて「メニコンの技術力は製造面でも進化しているのか」「サブスクモデルの先駆けであるメルスプランが本当に強い」といったポジティブな反応が目立っています。単に製品を売るだけでなく、製造の精度を高めて無駄を省くというメーカーとしての基本姿勢が、投資家やユーザーからも高く評価されている様子が伺えます。
定額制サービス「メルスプラン」がもたらす盤石の経営基盤
利益を押し上げたもう一つの原動力は、月額制でコンタクトレンズを利用できる会員制サービス「メルスプラン」の絶好調ぶりにあります。2019年9月30日時点での会員数は132万人に達し、前年同期と比べて3%も増加しました。2019年10月の消費税増税に伴う買い控えの影響が懸念されましたが、ストック型ビジネスであるこのプランが、一時的な景気の変動を跳ね返す防波堤となっています。
メニコンの田中英成社長は、高価格帯の商品への移行が順調に進んでいることを明かしており、顧客一人あたりの売上高を示す「客単価」も上昇傾向にあります。これに伴い、本業の儲けを示す営業利益も、従来予想の65億円から72億円へと3割増の大幅な上方修正が行われました。ユーザーが質の高いレンズを求める傾向を的確に捉えた戦略が、見事に的中した結果と言えるはずです。
私は今回の決算を見て、メニコンの強さは「安心感の提供」にあると感じています。コンタクトレンズという高度な管理が必要な医療機器において、定額制で常に最適な状態で使える仕組みは、現代の消費者のニーズに完璧に合致しています。2019年4月から9月までの半年間だけで純利益が前年同期比65%増の29億円を記録した勢いは、今後もさらに加速していくことが期待できるでしょう。
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