世界中のビジネスリーダーやテクノロジー愛好家が熱視線を送る、2019年度の「イノベーションシティー(革新的都市)ランキング」が、オーストラリアのデータ専門企業である2シンクナウより公開されました。今回、栄えある第1位に輝いたのはアメリカのニューヨークです。2019年11月13日の発表によると、前年までトップに君臨していた東京は惜しくも2位へと後退し、首位の座を明け渡す形となりました。
このランキングは2007年から継続されており、世界500もの都市を対象に、交通インフラやインターネット環境、さらには文化的な魅力まで100以上の項目を多角的に分析しています。ここで言う「イノベーション」とは、単なる技術開発だけでなく、都市がどれほど新しい価値を生み出し、経済を活性化させる土壌を持っているかを示す指標と言えるでしょう。
躍進する米国勢と、デジタル化の荒波に立ち向かう日本
ニューヨークの首位獲得に象徴されるように、今回はロサンゼルスやシカゴといったアメリカ主要都市の力強さが際立つ結果となりました。一方で、昨年の2位から3位に順位を下げたロンドンは、欧州連合(EU)からの離脱問題、いわゆる「ブレグジット」に伴う先行きの不透明感が影響していると考えられます。政治的な安定が都市の創造性にいかに不可欠であるかを、この順位変動は如実に物語っているのではないでしょうか。
総合力で高い評価を維持している東京ですが、今後はさらなる「デジタル化」の推進が喫緊の課題となりそうです。SNS上では「東京のインフラや治安は最高だが、手続きの電子化などはまだ遅れている」といった厳しい声も散見されます。世界基準の技術革新競争で再び頂点に立つためには、官民一体となった大胆なトランスフォーメーションが求められていると言わざるを得ません。
アジアの猛追と次世代技術への期待
アジア圏に目を向けると、シンガポールが前年の6位から5位へと順位を上げ、着実にその存在感を増しています。特筆すべきは中国勢の驚異的な追い上げであり、北京は前回の37位から26位へと一気にランクアップを果たしました。彼らが強力に推進する次世代通信規格「5G」や、人工知能(AI)への巨額投資は、都市の景観や生活を根底から変える破壊的なパワーを秘めています。
5Gとは、超高速・大容量・低遅延を実現する通信技術のことで、あらゆるモノがネットにつながるIoT社会の基盤となるものです。日本国内でも大阪が45位から37位へ上昇するなど明るい兆しは見えますが、中韓の勢いには凄まじいものがあります。私自身、都市の魅力とは「変化を恐れない姿勢」にあると確信しており、東京がこの刺激を受けてどう進化していくのか、期待を込めて見守りたいと感じています。
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