おなじみのスナック菓子「ハッピーターン」で知られる亀田製菓が、子供たちの健やかな成長を支える「食育事業」に情熱を注いでいます。2018年10月に産声を上げたこの活動は、2019年11月現在、ついに2年目という新たな節目を迎えました。地元の保育園を舞台に、社員自らが講師となって「食べる楽しさ」を伝える取り組みが、今まさに大きな注目を集めているのです。
2019年10月29日、新潟市にある第二はじめ保育園は、園児たちの弾けるような笑顔と熱気に包まれました。この日訪れたのは、亀田製菓の精鋭社員たちです。「ハッピーターンを知っているかな?」という問いかけに対し、子供たちからは「はーい!」という元気いっぱいの返声が。さすが米どころ新潟、お菓子の原料がお米であることも、子供たちはしっかりと理解していました。
そもそも「食育」とは、単に栄養知識を学ぶだけでなく、食を通じて心身の健康や豊かな人間性を育む教育のことを指します。今回の訪問では、お煎餅ができるまでの不思議な工程を学んだり、クイズに挑戦したりと、遊びの中に学びが凝縮されていました。さらに人気キャラクターの「ターン王子」が登場すると、会場のボルテージは最高潮に達し、忘れられない体験となったはずです。
SNS上でも「子供の頃から地元企業と触れ合えるのは素敵」「お煎餅なら噛む習慣が自然に身につきそう」といった、好意的な反響が広がっています。私自身、こうした企業努力は非常に意義深いと感じます。単に商品を売るだけでなく、次世代を担う子供たちの健康寿命を見据え、自社製品の強みである「硬さ(咀嚼の必要性)」を教育資源に転換する姿勢には、老舗のプライドが垣間見えます。
部門の垣根を超えた交流が企業の未来を創る
今回の活動に参加したシステム開発部の奥崎徳仁氏は、米菓という身近な存在を通じて「噛むことの大切さ」を伝えていきたいと語ります。「噛む」という行為は、脳の活性化や消化を助ける重要な役割を担っており、成長期の子供たちにとって欠かせない習慣です。専門的には、咀嚼によって唾液の分泌が促されることで、虫歯予防や味覚の形成にも繋がるとされています。
興味深いのは、この食育チームがシステム開発部、総務部、購買部といった、普段は接点の少ない「部門横断」のメンバーで構成されている点です。活動ごとに異なる部署から有志が募られるため、社内の風通しを良くする絶好のコミュニケーションの場になっています。社外への貢献が、結果として社内の組織活性化に結びつくという、理想的なサイクルが生まれているのではないでしょうか。
新潟と東京で計7園を訪問した実績を携え、亀田製菓は今後、外部イベントへの参加も視野に入れ活動をさらに加速させていく構えです。地域との絆を深めながら、社員が一丸となって取り組むこのプロジェクト。ただのお菓子メーカーに留まらない、健康創造企業としての挑戦から目が離せません。企業が地域と共に歩む姿勢こそ、現代社会に求められる誠実な在り方だと言えるでしょう。
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