デジタル技術が進化する中で、マーケティングの在り方が劇的な変化を迎えようとしています。位置情報を活用したマーケティング支援を展開する「クロスロケーションズ」は、2019年12月中に、企業の顧客が「今、どこにいるのか」を精密に分析し、販売促進に役立てる新サービスの提供を開始する予定です。
この画期的な取り組みでは、導入企業が保有している商品やサービスの会員情報と、クロスロケーションズ側が携帯端末メーカーなどから独自に取得している数千万規模の膨大な位置データを掛け合わせます。これにより、ターゲットとなるユーザーが普段どのような場所に足を運んでいるのかを、より具体的に可視化できるようになるのです。
ここで注目したいのが、いわゆる「位置情報マーケティング」と呼ばれる手法の進化でしょう。これはGPS(全地球測位システム)などのデータを活用して、消費者の行動圏内や特定のスポットへの訪問履歴を分析し、最適なタイミングで広告を配信する戦略を指します。実店舗を持つ企業にとっては、まさに喉から手が出るほど欲しい情報といえます。
ビッグデータが導き出す「攻め」の集客戦略
クロスロケーションズの強みは、何といってもその圧倒的なデータ量にあります。数千万人分もの行動ログを解析することで、従来のような年齢や性別といった属性データだけでは見えてこなかった、「実際のライフスタイル」に基づいた精度の高いアプローチが期待できるでしょう。
SNS上でもこのニュースは話題を呼んでおり、「自分の好みに合った情報が適切な場所で届くのは便利」という期待の声が上がる一方で、「プライバシーは守られるのか」といった慎重な意見も見受けられます。企業側には、こうした消費者の心理を汲み取った、透明性の高い運用が求められるに違いありません。
個人的な見解としては、このサービスは単なる効率化ツールに留まらず、地方創生や実店舗の価値再定義に繋がる可能性を秘めていると感じています。ネット広告に押され気味だったリアルな店舗が、デジタルデータを武器に「待ち」から「攻め」へと転換する、2019年12月の大きな転換点となるのではないでしょうか。
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