日本の交通の要衝である東京駅に、また一つ旅の楽しみが増えることになりました。JR東海は2019年12月3日、八重洲北口に新しい専門店街「東京ギフトパレット」を2020年夏に開業すると発表したのです。現在ある商業エリアを約800平方メートルから1,500平方メートルへと大幅に広げ、約30店舗もの魅力的なショップが集結する予定となっています。
今回のプロジェクトは、目前に迫った東京五輪・パラリンピックや、急増するインバウンド(訪日外国人客)の需要をしっかりと掴むことが狙いでしょう。東京駅といえば、日本屈指の「お土産激戦区」として知られています。新エリアの誕生によって、帰省や出張を控えたビジネスパーソンから観光客まで、さらなる利便性の向上が期待できそうですね。
出店ラインナップには、歴史ある和菓子店からトレンドをリードする洋菓子メーカーまで、選りすぐりのブランドが名を連ねます。さらに、移動中の食事に欠かせないお弁当や総菜も充実する見通しです。特筆すべきは、日本橋口にあるスターバックスコーヒーがこの2階へと移転することでしょう。約70席というゆったりとした空間は、旅の出発前の憩いの場になりそうです。
また、1階にはテイクアウト専用のカウンターも設置されるため、忙しい移動の合間でも本格的なコーヒーを片手に新幹線へ乗り込むことができます。SNS上では「東京駅での手土産選びがさらに迷いそう」「限定商品が出るのでは」といった期待の声が早くも上がっています。こうした利便性と話題性の両立こそ、現代のターミナル駅に求められる姿ではないでしょうか。
引退する700系新幹線が内装に!「のれん」が紡ぐ上質な和の空間
デザイン面での注目ポイントは、2020年春に惜しまれつつ引退を迎える東海道新幹線「700系」の車体アルミを再利用する試みです。コンコース(駅の広い通路部分)の柱や天井には、この再生アルミを用いた装飾が施されます。これには、長年日本の大動脈を支えてきた車両への敬意と、環境への配慮という二つの素晴らしい意味が込められていると感じます。
内装のモチーフには「のれん」や「桜の花びら」が採用され、日本の玄関口に相応しい上質な和の雰囲気が演出されるでしょう。JR東海の金子慎社長も、新幹線由来の素材がもたらす唯一無二の空間を楽しんでほしいと自信をのぞかせています。鉄道ファンにとっても、かつて愛した車両の息吹を間近に感じられる特別な場所になるに違いありません。
最新の店舗が集まるだけでなく、そこにある「ストーリー」を感じられるのがこの施設の強みです。単なるお土産売り場を超えた、一つの観光名所としてのポテンシャルを秘めているといえます。2020年夏のオープンに向けて、私たちの期待は膨らむばかりです。これからの東京駅がどのように進化していくのか、その一端を担う新エリアの完成が待ち遠しいですね。
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