日本のエネルギー戦略に革命をもたらす、壮大なプロジェクトがいよいよ幕を開けます。政府は、石油や天然ガスといった貴重な資源の埋蔵場所を宇宙から特定する、世界最高水準の高精度センサーを2019年12月05日にも打ち上げることを決定しました。
この最新鋭のセンサーは、米国の宇宙ベンチャーであるスペースX社のロケットに託され、フロリダ州の射場から国際宇宙ステーション(ISS)へと運ばれる予定です。日本時間では2019年12月05日の未明に発射が計画されており、宇宙ファンからも熱い視線が注がれています。
SNS上では「ついに日本独自の技術が宇宙で資源探しを始めるのか」「無料でデータ提供されるなんて太っ腹だ」といった期待の声が続々と上がっています。ISSの外部に取り付けられた後は、2020年度からの本格運用を目指し、未知なる資源の探索へと乗り出すことになります。
光の波長で物質を見抜く!驚異の識別能力
今回打ち上げられるのは「ハイパースペクトルセンサー」と呼ばれる、極めて高度な識別能力を持った装置です。一般的なカメラとは異なり、物質が反射する光の波長を非常に細かく分割して捉えることで、地上からは判別できない成分の差異を宇宙から見分けます。
これまでのセンサーが数十種類の色彩を識別していたのに対し、この新型は鉱物の種類だけで従来の約3倍となる30種類程度の判別が可能となりました。まさに「宇宙に浮かぶ電子の眼」として、地球の表面に現れたわずかな油田の兆候を逃さずキャッチしてくれるでしょう。
この技術の素晴らしい点は、海上に漏れ出た油の膜まで鮮明に把握できるため、海底油田の探査効率が飛躍的に向上することです。さらに、近年注目を集める米国発のシェールオイル探査にも大いに役立つと期待されており、資源外交の強力な切り札になるに違いありません。
官民一体の投資が拓く、日本のエネルギー自給への道
経済産業省は、2007年度から2019年度にかけて150億円を超える巨額の予算を投じ、官民共同でこの技術を磨き上げてきました。長年の研究が実を結び、ついに完成したこのセンサーは、まさに日本の技術力の結晶と言っても過言ではないでしょう。
得られた膨大なデータは、石油資源開発(JAPEX)を筆頭とした国内企業に限定して無料で公開される方針です。これにより、莫大なコストがかかる実地調査の前に、あらかじめ可能性の高い地域を絞り込めるようになるため、開発リスクを大幅に軽減できるはずです。
私の考えでは、この施策は日本のエネルギー安全保障において画期的な一歩となります。資源の乏しい我が国にとって、最先端のビッグデータを自国の企業に独占的に解放することは、国際的な競争力を維持するために極めて賢明な判断だと言えるでしょう。
また、このセンサーの用途は資源探査だけに留まりません。地表の物質を正確に見分ける特性を活かせば、土壌の塩害状況といった環境影響評価にも応用が可能です。民間企業の自由な発想によるデータ解析が、農業や環境保護といった多角的な分野へ波及することを願っています。
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