【次世代EV】ダイヘンが挑む「無線給電」の衝撃!ベテラン技術者たちが挑む脱・充電ケーブルの未来

電気自動車(EV)が普及する中で、最大の悩みといえば「充電の手間」ではないでしょうか。変圧器の大手メーカーである株式会社ダイヘンが、この課題を根本から覆す革新的な技術開発に乗り出しています。彼らが挑んでいるのは、ケーブルを一切使わずに車を停めるだけで充電が完了する「無線給電システム」の実用化です。SNS上でも「これこそがEV時代の本命技術だ」「雨の日に重いケーブルを持たなくて済むのは画期的」と、期待の声が数多く寄せられています。

2019年10月末からは、大阪府堺市の泉北ニュータウンにおいて、この技術を搭載した超小型EV「ジャイアン」の実証実験がスタートしました。この「無線給電」とは、電磁誘導などの仕組みを利用し、地面に設置した送電パネルと車両側の受電パネルの間で、非接触で電力を送る技術を指します。実験では、団地とバス停を結ぶ約100メートルの区間を自動運転で往復し、足腰の弱い高齢者の方々からも「買い物が楽になる」と非常に高い評価を得ているようです。

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畑違いのベテランが集結!未知の領域を切り拓くチーム力

このプロジェクトを牽引しているのは、内野昭さん(55歳)をはじめとするベテラン技術者たちです。驚くべきことに、彼らの多くはこれまで自動車開発に携わったことがない、いわば「門外漢」でした。内野さん自身も、20年以上にわたり半導体製造用の電源開発に従事してきたスペシャリストです。しかし、会社が培ってきた高周波電源技術をEVに応用するため、部門の垣根を越えたドリームチームが結成されました。

開発現場では、未知の領域に対する戸惑いもあったといいます。彼らは毎週勉強会を開催し、他社の仕様書を一行ずつ読み解きながら、専門用語を一つひとつ自分のものにしていきました。異なる部署から集まったメンバー同士、業務の進め方や文書のルールを統一することから始め、地道に意思疎通を図ってきたのです。こうした「ベテランの知恵」の融合こそが、ダイヘンの強みであり、新しいものを生み出す原動力になっていると感じさせられます。

私自身の見解としても、既存の組織に安住せず、異なる専門性を持つベテランが手を組む姿勢は、日本のものづくりにおける理想的な変革の形ではないかと考えます。若手の柔軟な発想も重要ですが、長年培われた基礎技術への深い理解があるからこそ、高い信頼性が求められる自動車という分野で勝負ができるのでしょう。

偶然の出会いから始まったタジマEVとの共同開発

実は、ダイヘンが2017年末にシステムの試作機を完成させた際、商談は難航していました。大手自動車メーカーは、膨大な開発コストや国際標準化の動向を伺い、導入に慎重な姿勢を崩さなかったからです。そんな停滞を打ち破ったのは、2018年1月の業界団体での出会いでした。充電技術開発部長の鶴田義範さん(51歳)が、会合で無線給電に困っていた企業の担当者を助け、その鮮やかな回答がタジマEVの田嶋伸博代表の目に留まったのです。

意気投合した両社は、即座に無線給電EVの開発を決定しました。一般のEVとは異なる電圧や周波数の調整が必要でしたが、内野さんたちは既存の無人搬送車(AGV)向け技術を応用し、わずか2カ月という短期間で改良を成功させました。現在、大分県姫島でも観光客向けの実験が行われており、駐車位置のズレに対する許容範囲の検証など、実用化に向けたノウハウが着実に蓄積されています。

無線給電は、自動運転技術との相性も抜群です。人間が介在せずに充電まで完了する未来は、もうすぐそこまで来ています。インフラ整備やコスト面など、正念場はこれからでしょう。しかし、ダイヘンの技術者たちが「自分たちの技術を世に出したい」という情熱を持って走る姿を見れば、ケーブルのないスマートな社会が実現する日は、そう遠くないと確信できます。

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