皆さんは「未病(みびょう)」という言葉をご存じでしょうか。これは東洋医学の考え方で、健康そのものではないけれど、まだ病気とまでは診断されていない、いわば「グレーゾーン」の状態を指します。2019年11月13日、神奈川県の黒岩祐治知事は箱根町で開催された国際シンポジウム「未病サミット」にて、この未病の状態を数値で可視化する画期的な「未病指標」のモデルを発表しました。
今回公表されたシステムは、世界保健機関(WHO)や東京大学といった権威ある機関から専門的な助言を受けて開発されたものです。2020年03月31日までには、誰もがスマートフォンのアプリを通じて、手軽に自分の健康状態を点数で把握できるようになる予定です。SNS上では「自分の体調が数値で見られるのは面白い」「未病のうちに対策できるのは助かる」といった、期待に満ちた声が早くも寄せられています。
あなたの健康を100点満点で採点!驚きの測定機能
未病指標の測定方法は非常にユニークかつ多角的です。生活習慣や認知機能、メンタルヘルスなど合計15項目の設問に回答することで、あなたの現在の状態が100点満点で算出されます。興味深いのは「声」を使ったストレスチェックで、スマホに向かって話しかけるだけで心の健康状態を分析できるといいます。点数が高いほど健やかであることを示し、数値が低い場合は将来的な病気のリスクに早めに気づくきっかけになります。
さらに、この指標は単なる現状維持のためのツールにとどまりません。今後は、現在のライフスタイルを「改善」した場合や「継続」した場合に、将来の点数がどう変化するかを予測するAIのような機能も搭載される見込みです。未来の自分が見えることで、毎日のウォーキングや食事制限もより楽しく取り組めそうですね。編集部としても、数値という客観的な目標があることは、健康維持の大きなモチベーションになると確信しています。
世界が注目する「MEBYO」ブランドの未来図
この指標は、県が無料で配布しているアプリ「マイMEBYOカルテ」に実装される計画です。神奈川県民はもちろん、それ以外の地域にお住まいの方でも利用可能という懐の深さが魅力といえます。県は2022年度までに利用者数15万人を目指しており、WHOと連携して体格の異なる外国人の方々にも対応した「国際標準」の確立を視野に入れています。まさに、日本の地方自治体が主導するヘルスケア革命といえるでしょう。
黒岩知事が「ヘルスケアの世界に革命が起きる」と熱弁した通り、このデータが蓄積されれば、個人の状態に最適化された新しい保険サービスや健康関連ビジネスが次々と誕生するかもしれません。2017年09月から約2年もの歳月をかけて議論されてきたこのプロジェクトは、私たちの長寿社会のあり方を根本から変える可能性を秘めています。未病を制する者が人生を制する、そんな時代がすぐそこまで来ているようです。
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