2019年英総選挙が目前!ジョンソン首相の保守党が支持率45%で独走、EU離脱の行方は?

2019年11月19日、イギリスは国家の命運を左右する歴史的な総選挙の真っ只中にあります。12月12日の投開票に向けて立候補の届け出が締め切られ、ついに各陣営の布陣が確定いたしました。今回の選挙戦において最大の争点となっているのは、言うまでもなく欧州連合(EU)からの離脱、いわゆる「ブレグジット」の是非でございます。

序盤戦の情勢を紐解きますと、ボリス・ジョンソン首相率いる与党・保守党が極めて有利な状況にあります。英調査会社ユーガブ(YouGov)が実施した直近の世論調査では、保守党の支持率は45%に達し、首位を独走していることが判明いたしました。一方で最大野党の労働党は30%弱に留まっており、両者の間には15ポイント以上もの大きな開きが生じています。

SNS上でもこの数字は大きな話題を呼んでおり、「今度こそ離脱問題を終わらせてほしい」という保守党への期待と、「労働党の曖昧な態度では信頼できない」といった厳しい批判が入り混じっています。ジョンソン首相は「離脱の実現(Get Brexit Done)」という非常にシンプルかつ強力なスローガンを掲げており、それが混迷を極めた政治に疲れ果てた有権者の心に深く刺さっているのでしょう。

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ジョンソン首相の背水の陣と「一枚岩」の戦術

保守党が目指しているのは、単独での議席過半数の確保に他なりません。もし過半数を得られれば、2020年1月31日までのEU離脱を確実に実行する構えです。ジョンソン首相は、これ以上の政治的な不透明さが経済に悪影響を及ぼすと確信しており、クリスマス休暇前には予算案と離脱関連法案の審議を終えるという、非常にスピーディーな政権運営を想定しています。

特筆すべきは、党内における徹底した統制です。今回、保守党は候補者の中からEU残留を支持する議員をほぼ排除しました。これにより、政権の離脱方針に忠実なメンバーだけで構成される「一枚岩」のチームを作り上げることに成功したのです。内部からの造反というリスクをあらかじめ排除したこの戦略からは、何としても離脱を完遂するという首相の強い執念が感じられます。

また、さらに強硬な離脱を主張するブレグジット党が、保守党の現職議員がいる選挙区での立候補を取り下げたことも大きな追い風となっています。これにより離脱派の票が分散する「共倒れ」を防ぐ形となり、保守党にとっては理想的な追い風が吹いていると言えるでしょう。編集者としては、この戦略的な一本化が勝敗を決める決定打になると見ています。

迷走する労働党と「再国民投票」の壁

これに対して、ジェレミー・コービン党首率いる労働党は苦境に立たされています。彼らは「再国民投票(再び国民に離脱か残留かを問う投票)」の実施を公約に掲げていますが、党内には離脱派と残留派の両方が存在しており、党としてどちらの立場を推奨するのかが極めて不透明な状態です。この「どっちつかず」の姿勢が、有権者の目には優柔不断に映っているのかもしれません。

さらに、EU残留を明確に訴える自由民主党やスコットランド民族党(SNP)といった他の中堅政党との選挙協力も、2019年11月現在では十分に進んでいません。反保守党勢力の票が複数の政党に分散してしまえば、小選挙区制の仕組み上、多くの票が「死票(当選者に結びつかない票)」となり、結果的に保守党を利することになってしまうのです。

イギリスの将来を決定づけるこの選挙は、単なる政権交代の枠を超えた「国のカタチ」を問う戦いです。果たしてジョンソン首相が悲願の過半数を勝ち取り、新年に向けて離脱の幕引きを図るのか、あるいは野党側が奇跡的な追い上げを見せるのか。今後の数週間、世界中の投資家や政治家が、霧の都ロンドンから発信されるニュースに釘付けになることは間違いありません。

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