世界最大手の化粧品メーカーである仏ロレアルが、2020年から日本国内で人工知能(AI)を駆使した最新の肌診断サービスを開始します。この画期的な試みは「スキンコンサルト AI」と名付けられ、スマートフォンで自身の顔を撮影するだけで、プロフェッショナルな視点から肌の状態を瞬時に分析してくれるものです。最先端テクノロジーが、私たちの毎日のスキンケアをより賢く、より自分らしく変えてくれるでしょう。
SNS上では、このニュースに対して早くも「デパートのカウンターに行かずに診断できるのは嬉しい」「AIが選んでくれるなら商品選びに迷わなくて済む」といった期待の声が数多く寄せられています。特に忙しくて店舗に足を運べない層にとって、自宅にいながら高度なカウンセリングを受けられる点は、非常に大きな魅力として捉えられているようです。
15年の研究が結実した驚異の分析精度
このサービスを支えているのは、ロレアルが15年間という長い歳月をかけて積み上げてきた肌老化に関する膨大な研究成果です。1万件にも及ぶ臨床データと、ユーザーが撮影した写真をAIが照合することで、驚くほど正確な診断を導き出します。ここで活用されているAI(人工知能)とは、コンピューターが自ら学習して判断を行う技術のことで、経験豊富な専門家のような目線で私たちの肌を見つめてくれます。
具体的な診断方法は非常にシンプルです。スマホやタブレットで専用サイトにアクセスし、自撮りした写真と年齢を入力するだけで、わずか数秒のうちに結果が表示されます。チェックされるのは、目の下のしわや皮膚の弾力、毛穴の状態といった7つの主要な項目です。これらがマトリックス形式で可視化されるため、今の自分に何が足りないのか、どこを改善すべきかが直感的に把握できる仕組みになっています。
国内メーカーとの競合で加速する美容のデジタル化
診断結果には同年代の平均データも重ねて表示されるため、客観的に自分の立ち位置を確認できるのが心強いポイントです。さらに、分析に基づいた最適なスキンケア商品が提案され、そのままEC(電子商取引)サイト、つまりインターネット上の販売サイトで購入することができます。海外での事例では、このサービス導入後に購入率が3倍に跳ね上がったという驚きのデータも報告されています。
日本では資生堂が2017年9月に「肌パシャ」を導入し、2019年9月24日には機能を拡充するなど、国内勢も先行しています。また、花王がLINEを活用したり、コーセーが異業種とタッグを組んだりと、2019年現在はまさに美容DXの戦国時代と言えるでしょう。世界王者のロレアルが参入することで、この流れは一気に加速し、AI診断が当たり前の文化になるに違いありません。
編集者の視点から言えば、この技術は単なる効率化ではなく「美容の民主化」だと感じます。これまで一部の人しか受けられなかった詳細なカウンセリングが、誰の手のひらでも再現される意義は計り知れません。店舗での対面接客とデジタルの利便性が融合することで、私たちはこれまでにない納得感を持って、自分自身の美しさと向き合えるようになるはずです。
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