【訃報】LG中興の祖、具滋暻名誉会長が死去。教師から転身し韓国家電・化学を世界レベルへ引き上げた「現場主義」の生涯

韓国経済の屋台骨を支える巨大コンツェルン、LGグループの飛躍を決定づけたカリスマが静かに世を去りました。2019年12月14日、LGグループの名誉会長を務めていた具滋暻(ク・ジャギョン)氏が、94歳でその激動の生涯を閉じました。彼は創業者の長男という恵まれた地位にありながら、現場を誰よりも愛した実業家として知られています。

具氏はもともと小学校の教員として教壇に立っていましたが、父である具仁会(ク・インフェ)氏の要請を受け、1950年にラッキー化学工業(現在のLG化学)へ入社しました。驚くべきは、彼が経営陣としてではなく、一介の工場労働者としてキャリアをスタートさせた点です。泥臭い下積みを経験したからこそ、後の迅速な経営判断が可能になったのでしょう。

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化学と電子の融合。グローバル企業「LG」への脱皮

1970年に2代目会長に就任すると、彼は「化学」と「電子」を二大柱に据え、積極的な事業買収と海外進出を敢行しました。現在、私たちの生活に欠かせないスマートフォンや有機ELテレビの基礎は、彼の時代に築かれたといっても過言ではありません。25年間に及ぶ在任期間中、グループの売上を飛躍的に伸ばし、一地方企業を世界的なブランドへと押し上げました。

SNS上では、彼の死を悼む声とともに、「泥臭い現場主義こそが今の韓国経済を作った」「教師出身という異色の経歴が、人材育成を重視するLGの社風に繋がっているのではないか」といった、彼の哲学を再評価するコメントが相次いでいます。単なる二世経営者ではなく、実力で道を切り開いた姿は、現代のビジネスパーソンにも強い印象を与えているようです。

編集者の視点から見れば、具氏の功績は単なる数字の拡大だけではなく、「技術の自立」を成し遂げた点にあります。他国の技術を模倣する段階から、自ら付加価値を生み出す姿勢へと転換させた決断力は、正に慧眼(けいがん)です。変化の激しい現代において、彼が示した「現場を熟知した上での大胆な投資」という姿勢は、時代を超えて語り継がれるべき教訓となるでしょう。

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