神奈川県横浜市が推進するカジノを含む統合型リゾート、いわゆる「IR」の誘致を巡り、街の空気が大きく揺れ動いています。2019年12月11日、誘致に警鐘を鳴らす市民団体「カジノの是非を決める横浜市民の会」が記者会見を行い、来る2019年12月22日に山下公園で大規模な反対集会を敢行することを明らかにしました。
IRとは「Integrated Resort」の略称で、カジノのみならずホテルや国際会議場、ショッピングモールなどが一体となった複合施設を指します。経済活性化の切り札と期待される一方で、ギャンブル依存症の増加や治安の悪化を懸念する声も根強く、市民の間では今まさに、横浜の将来像を問う熱い議論が交わされているのです。
SNS上では、この大規模集会の告知に対し「横浜の美しい景観にカジノは不要」「市民の声を無視しないでほしい」といった共感の声が広がる一方、「経済効果を考えれば誘致はチャンスではないか」という慎重派の意見も散見され、ネット上でも議論が白熱しています。こうした市民の熱量は、具体的な行動としても現れ始めているようです。
同会が目指しているのは、誘致の是非を直接市民に問う「住民投票」の実施です。そのためには一定数以上の署名が必要となりますが、活動を支える受任者は2019年12月10日時点で、すでに1万2800人を突破しました。2020年春以降の本番に向け、最終的には50万人という膨大な署名獲得を目標に掲げています。
揺れる横浜市議会と市民説明会の行方
行政側も対話の姿勢を見せており、横浜市は2019年12月4日に中区で、続く2019年12月9日には神奈川区で市民向け説明会を初めて開催しました。しかし、2019年12月11日の市議会では、反対派の野党議員から林文子市長に対し、反対意見をどのように市政へ反映させるのかという厳しい追及が相次いでいます。
私個人としては、巨大な経済波及効果も魅力的ですが、何より横浜という街が積み上げてきた歴史と品格を第一に考えるべきだと感じます。数字上の利益だけでなく、市民一人ひとりが心から誇れる街づくりこそが、真の発展と言えるのではないでしょうか。この2019年12月22日の集会は、横浜の明日を決める重要な分水嶺となりそうです。
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