自動車や建設機械の足回りを支える「油圧機器」の世界的メーカーであるKYB株式会社から、新たな幕開けを予感させる人事異動が発表されました。2019年12月16日に公表されたこの内容は、年明けの2020年1月1日を期して実施される戦略的な布陣です。今回の発表を受け、SNSや業界界隈では「適材適所の配置で組織の若返りを図っているのではないか」といった、期待を込めた好意的な反響が数多く見受けられます。
今回の人事の大きな特徴は、航空機器事業部とハイドロリックコンポーネンツ事業部の間で行われる、事業部長クラスの鮮やかな「スイッチ人事」と言えるでしょう。ハイドロリックコンポーネンツとは、油の圧力を利用して大きな力を生み出す装置を指し、ショベルカーなどの重機には欠かせない中核技術です。この専門性の高い分野の知見を、空の安全を支える航空機器分野へ注入することで、技術の相互作用や新たなイノベーションが期待されています。
CSRとガバナンス強化に向けた管理体制の刷新
組織の屋台骨となるバックオフィス部門でも、2020年1月1日付で重要な動きがあります。CSR・安全本部においては、法務や内部統制の担当者が一新されました。「内部統制」とは、企業が健全に運営されるために、ルールが守られているかを自分たちでチェックする仕組みのことです。この分野の強化は、企業の透明性を高める意思の表れであり、コンプライアンスを重視する現代社会において、株主や取引先からの信頼をさらに強固なものにするでしょう。
また、生産現場の司令塔である「生産企画」や、製品の利益率を左右する「原価企画」のポストにも新しい顔ぶれが並びました。効率的なものづくりを追求しつつ、世界市場での競争力を維持しようとする、企業の力強いエネルギーを感じずにはいられません。個人的な見解としては、単なる担当者の交代にとどまらず、各部門が横断的に連携しやすくなるような、風通しの良い組織作りを目指した攻めの人事であると高く評価しています。
グローバルに展開するオートモーティブコンポーネンツ事業、いわゆる自動車用部品部門でも、市販営業やモーターサイクル分野でリーダーが交代します。二輪車から航空機まで、多岐にわたる製品群を持つKYBだからこそ、各分野のエキスパートを再配置することで、2020年という節目を飛躍の年にする準備が整ったと言えるでしょう。この新体制によって、日本のものづくりが世界でさらに輝きを増すことを切に願っています。
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