DMG森精機が2020年1月付で新体制へ!工作機械の「ターンキー」戦略を加速させる人事異動の狙い

日本のものづくりを牽引する工作機械の世界的リーダー、DMG森精機から注目すべき最新の人事ニュースが届きました。2019年12月18日、同社は来る2020年1月1日付での執行役員の異動および新任を発表したのです。今回の人事では、特に「SSEPカンパニー」と呼ばれる、ソリューションやエンジニアリングを専門とする部門の強化が際立っています。

今回の目玉となるのは、西尾豊文氏の役割でしょう。現在はDMG森精機セールスアンドサービスの副社長として西日本を支える彼が、2020年1月1日からは執行役員として「国内大型ターンキー担当」と「テクニウム営業統括」を兼務します。この「ターンキー」とは、鍵(キー)を回せばすぐに設備が稼働する状態、つまり顧客の要望に合わせて設計から据付までを一括で請け負う高度なサービスを指します。

SNS上では「DMG森精機のターンキー戦略がさらに強固になる」「テクニウム(DXや保守サービス関連)の動きに注目したい」といった声が上がっており、業界関係者からの関心の高さがうかがえます。工作機械を単に売るだけでなく、運用後の成功までをコミットする同社の姿勢が、西尾氏という実力者の配置によってさらに鮮明になったと言えるでしょう。

また、グローバル展開を加速させる動きとして、ティエン・シアオドン氏が執行役員として中国・エンジニアリング担当に就任します。巨大市場である中国において、技術力の付加価値をいかに高めるかが今後の鍵を握るはずです。さらに、米国でスペアパーツ部門を支えてきた大西康氏も、2020年1月1日より製造カンパニーの購買物流統括部長として執行役員の列に加わります。

スポンサーリンク

編集部の視点:サービスと物流の強化が「選ばれるメーカー」の条件に

筆者の個人的な見解としては、今回の人事は非常に戦略的だと感じます。これからの製造業は、製品の精度だけでなく、不具合時にどれだけ早く部品が届くかという「物流」の効率化や、デジタル技術を駆使した営業活動が生命線となるからです。大西氏の購買物流への起用や、西尾氏による営業統括は、まさにその急所を突いた配置と言えるのではないでしょうか。

2020年という節目を前に、DMG森精機はハードウェアの販売を超えた「サービス・プロバイダー」としての脱皮を急いでいるようです。単なる組織変更という枠を超え、顧客の生産現場をトータルで支えるという強い意志が、この数名の精鋭たちの異動からはっきりと伝わってきます。今後の同社がどのような革新を現場にもたらすのか、目が離せません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました