全日本フィギュア2019開幕!宮原知子選手がSP2位発進で見せた「美学」と逆転Vへの手応え

2019年12月19日、国立代々木競技場第一体育館にて、日本のフィギュアスケート界の頂点を決める「全日本フィギュアスケート選手権」が華やかに幕を開けました。女子ショートプログラム(SP)に登場した「ミス・パーフェクト」こと宮原知子選手は、70.11点をマークして2位という好位置につけています。今季の彼女を苦しめていたSPでの出遅れを払拭する、非常に落ち着いた演技がファンの視線を釘付けにしました。

氷上を舞う彼女の姿は相変わらずの気品に満ちていましたが、得点自体は予想以上に伸び悩む結果となっています。精査の結果、2度のジャンプが「回転不足」と判定され、得点源であるスピンやステップでも細かな取りこぼしが見られました。回転不足とは、ジャンプの着氷時に刃の回転が規定に足りない状態を指し、これが重なると技術点が大きく削られてしまうため、上位争いにおいては非常に手痛い要素となります。

演技を終えた宮原選手は「丁寧に行きすぎた」と、自身のパフォーマンスを冷静に分析していました。一つひとつの動作を完璧にこなそうとする真面目さが、時にはダイナミックな勢いを抑え込んでしまうこともあるのでしょう。もっと大胆に、思い切った滑りができていればという後悔が滲みますが、一方でSPを無事にまとめ上げたことへの安堵感からか、取材陣の前では時折柔らかな笑みもこぼれていました。

SNS上では「さとこちゃんのスケートは点数以上の価値がある」「指先まで神経が通った美しさに震えた」といった絶賛の声が溢れる一方で、「判定が厳しすぎるのでは」といったファンの熱い議論も巻き起こっています。多くの人々が、彼女のストイックな姿勢と、そこから生み出される芸術性の高い滑りに心を打たれているようです。編集者である私としても、数値化できない彼女の表現力は、今の女子フィギュア界において唯一無二の宝だと確信しています。

2年ぶりの全日本女王の座も十分に射程圏内に入っていますが、本人は至って自然体です。明後日のフリーに向けては、順位やスコアへの執着よりも、練習で積み重ねてきた成果を出し切ることに意識を向けているといいます。この「無欲の境地」こそが、大舞台での逆転劇を引き寄せる最大の鍵になるはずです。2019年12月21日のフリー当日、再び氷上で輝く彼女の姿から目が離せません。

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