ギタリストにとって、自宅での練習環境をいかに整えるかは永遠の課題と言えるでしょう。2019年12月25日、ローランドが誇る伝説的ブランド「BOSS(ボス)」から、その悩みを根底から覆す画期的なプロダクトが誕生しました。それが、ブランド初となる完全ワイヤレスのヘッドホン型ギターアンプ「WAZA-AIR」です。
この製品の最大の特徴は、単なるヘッドホンではなく、それ自体が「アンプそのもの」であるという点にあります。これまでは大きなアンプにケーブルを繋ぎ、騒音を気にしながら音を鳴らしていましたが、本機があれば深夜の住宅街でも、心ゆくまで重厚なサウンドに没頭できるでしょう。
スタジオの空気感まで再現する驚異の立体音響
「WAZA-AIR」に搭載された独自の立体音響テクノロジーは、まさに魔法のような体験をもたらします。ジャイロ・センサー、つまり機器の傾きや回転を検知する精密な部品によって、奏者の動きに合わせて音が聞こえる方向がリアルタイムで変化するのです。
これにより、背後からアンプの音が鳴っているような「ステージ演奏」の感覚や、スタジオの空気の震えまでも見事に再現されました。SNS上でも「ヘッドホン特有の耳元で鳴る閉塞感がない」「本当にアンプがそこにあるみたいだ」と、驚きの声が続々と上がっています。
サウンドの核となる部分は、多くのプロから支持される「KATANA」シリーズの遺伝子を継承しました。激しく歪ませた「ハイゲイン・アンプ」を含む5種類の音色に加え、50種類以上のエフェクト(音に広がりや残響を加える効果)を専用アプリで自由自在に操ることが可能です。
ワイヤレスがもたらす究極の自由度と創造性
2019年12月25日の発売にあたり、価格は4万4000円前後と発表されました。一見すると高価に感じるかもしれませんが、送信機をギターに挿すだけで準備が完了する手軽さと、Bluetooth経由でスマホの楽曲とセッションできる機能性は、価格以上の価値を秘めているはずです。
編集者の視点から言えば、これは単なる便利グッズではなく、音楽の楽しみ方を「解放」するツールだと感じます。コードの呪縛から解き放たれ、リビングでもベッドの上でも、ひらめいた瞬間に最高のアンプサウンドを鳴らせる喜びは、新しい名曲を生むきっかけになるかもしれません。
ローランドは発売から1年間で、国内外合わせて3万台の販売という高い目標を掲げています。プロ志向のクオリティをコンパクトなヘッドホン型に凝縮したこの「WAZA-AIR」は、令和のギタリストにとって欠かせない相棒として、音楽シーンに新たな旋風を巻き起こすに違いありません。
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