2019年11月24日に開催される第39回ジャパンカップは、例年とは異なる独特の緊張感に包まれています。創設以来初めて外国馬の参戦がないという異例の事態に加え、現役最強の名を欲しいままにするアーモンドアイも12月8日の香港カップへ向かうため不在です。国内最高賞金を誇る大舞台としては少し寂しい顔ぶれという声も聞かれますが、そんな逆風を吹き飛ばすほど熱い気勢を上げているのが、栗東の名門・友道康夫厩舎でしょう。
今回のジャパンカップにおいて、友道厩舎はなんと5頭もの有力馬を送り込んできました。これは1984年のグレード制導入後、同一G1レースにおける調教師別の最多出走数に並ぶ驚異的な記録です。かつて池江泰寿調教師が2011年の宝塚記念や2013年の有馬記念で達成した大記録に並んだことからも、現在の友道厩舎が誇る層の厚さと勢いが伺えますね。SNS上でも「これぞ友道祭り」「馬券は友道BOXで決まり」といった期待の声が溢れています。
芝2400mで見せる驚異的なデータと独自の調教哲学
なぜ、これほどまでに多くの馬をジャパンカップへ送り出すことができるのでしょうか。その答えは、同厩舎が誇る「芝2400m」への圧倒的な適性に隠されています。2015年から2019年11月17日までの統計を見ると、この距離での出走回数は108回と全厩舎で最多を記録しました。さらに勝利数も26勝に達しており、2位の厩舎に8勝差をつける独走状態なのです。まさに東京の長い直線を見据えた馬作りが徹底されている証と言えるでしょう。
ここで注目すべきは「連対率」という指標です。連対率とは、出走した馬が2着以内に入る確率を指しますが、友道厩舎は41.7%という驚異的な数値を叩き出しています。これは出走50回以上の厩舎の中で堂々の1位です。その強さの秘訣は、もともと長距離適性の高い馬を預かっている点に加え、日々の調教で長めの距離をじっくりと走らせる手法にあります。スタミナと持続力を養う独自の哲学が、現在の黄金時代を築き上げているのです。
私個人としては、今回の多頭数出しは単なる数合わせではなく、各馬の特性を最大限に活かそうとした結果だと考えています。主役候補のユーキャンスマイルは、2019年10月27日の天皇賞・秋で4着に入り、その実力を世に示しました。距離が2000mから2400mへ延びることは、スタミナ自慢の彼にとって追い風以外の何物でもありません。波乱含みの今年だからこそ、友道厩舎がターフを席巻する瞬間から目が離せそうにないでしょう。
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