2019年6月23日、マツダスタジアムで行われたオリックス・バファローズとの一戦は、広島東洋カープファンにとって忘れられない屈辱的な結末を迎えました。両チーム無得点のまま延長戦に突入しましたが、迎えた延長10回表に、カープのリリーフ陣がまさかの炎上。長打を浴び続けて一挙に9失点を喫してしまったのです。この本拠地での3連敗が響き、カープは今年の「日本生命セ・パ交流戦」で12球団最下位が確定するという、非常に厳しい現実を突きつけられました。
この日の敗戦は、スコア以上にその内容が衝撃的でした。延長10回、4番手の菊池保規(きくちやすのり)投手が2死二、三塁のピンチで大城滉二(おおしろこうじ)選手に均衡を破る2点二塁打を献上すると、ここから歯止めがききません。代わった藤井皓哉(ふじいこうや)投手も集中打を浴び、この回だけで二塁打3本、三塁打4本と、プロ野球の歴史に残るほどのめった打ちにあってしまいました。マウンド上の選手はもちろん、ベンチやスタンドのファンにも、突然の悪夢のような展開に言葉を失うしかなかったでしょう。
オリックスは、この交流戦でパ・リーグ最下位に沈んでいたチームでしたから、その相手に本拠地で3連敗、そして延長で大量失点を喫した事実は、カープの現状が深刻であることを物語っています。緒方孝市(おがたこういち)監督も試合後、「この3連戦はいい采配ができなかった」と、その落胆ぶりを隠せないご様子でした。交流戦を通して12球団ワーストとなる貧打にあえぎ、5チームに負け越すという結果は、セ・リーグ3連覇を達成したチームの姿としては、あまりにも寂しいものです。
このショッキングな敗戦は、SNS上でも大きな反響を呼びました。「悪夢の10回」「信じられない光景」といった驚きの声とともに、リリーフ陣や采配への厳しい意見が飛び交いました。一方で、「まだ交流戦は終わっていない」「残り1試合、意地を見せてほしい」と、チームを鼓舞する熱いメッセージも多く見受けられました。ファンはどんな状況でもチームを愛し、最後まで応援し続ける存在であり、その熱量がカープを支えているのだと改めて感じさせられます。
私見ではありますが、この大量失点は、チームの士気や中継ぎ陣の疲労が蓄積されていたサインだと推察いたします。野球には、一つの綻びが一気に崩壊へと繋がる「流れ」というものが確実に存在します。特に、短期決戦の色が濃い交流戦では、その流れを断ち切るタフな精神力と、ベンチの緻密な継投策、すなわちブルペンデー(先発投手を早めに諦め、リリーフ投手だけで試合を乗り切る戦略)のような大胆な発想が重要になるのです。
しかしながら、緒方監督は「最後勝って終われるように全力でやるだけ」と、前を向いています。交流戦の最終戦は、2019年6月24日に楽天ゴールデンイーグルスと対戦する予定です。この悔しい敗戦をバネにできるかどうかが、交流戦明けのセ・リーグの戦い、そして4連覇への道のりを左右するのではないでしょうか。カープの真価が問われる一戦になることは間違いないでしょう。
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