直木賞作家・朝井まかてが描く「滝沢馬琴」の素顔!新連載『秘密の花壇』が2020年1月4日より始動

夕刊を彩る珠玉の物語が、新たな幕を開けようとしています。現在好評連載中の高樹のぶ子氏による『小説伊勢物語 業平』が2019年12月28日をもって感動の完結を迎え、2020年1月4日からは待望の新連載がスタートします。今回ペンを執るのは、時代小説の旗手として絶大な支持を集める直木賞作家、朝井まかて氏です。

タイトルは『秘密の花壇』と銘打たれ、私たちの知る偉大な作家の意外な一面に光を当てます。1959年生まれの朝井氏は、コピーライターという経歴を経て2008年にデビューしました。2014年には『恋歌』で直木賞を射止め、その後も数々の文学賞を掌中に収めてきた実力派です。その筆致は「たおやか」と評され、明るい物語の中にもふとした哀愁を忍ばせる名手として知られています。

今回の主人公は、江戸時代後期にその名を轟かせた戯作者、曲亭(滝沢)馬琴です。「戯作者(げさくしゃ)」とは、今で言うエンターテインメント小説の書き手を指し、馬琴は超大作『南総里見八犬伝』を世に送り出したことでも有名ですね。彼は日本における「職業作家」の先駆け的存在であり、筆一本で家族を養い、自らの信念を貫き通した人物として歴史に刻まれています。

SNS上では、朝井氏が馬琴を描くというニュースに対し「あの偏屈で知られる馬琴が、まかてさんの手でどう料理されるのか楽しみ」「挿絵との相性も良さそうで期待しかない」といった期待の声が早くも寄せられています。馬琴といえば、完璧主義で少々気難しいイメージが定着していますが、本作では「花を愛でる」という繊細な一面や、家族との騒がしくも温かい日常がユーモアたっぷりに描かれる予定です。

また、物語に彩りを添える挿絵は、木版画家でイラストレーターの卯月みゆき氏が担当されます。彼女の持ち味である優しく柔らかな色彩は、馬琴の心の機微や江戸の空気感を鮮やかに再現してくれるに違いありません。厳格なイメージの裏側に隠された、人間味あふれる馬琴の「秘密」を覗き見ることができるのは、この連載ならではの醍醐味と言えるでしょう。

個人的には、単なる偉人伝に留まらず、偏屈な男が花を愛でるというギャップにこそ、朝井文学の真髄が宿ると確信しています。華やかな江戸文化の中で、一人の人間として葛藤し、筆を走らせ続けた馬琴。その息遣いが、2020年の幕開けとともに読者の手元に届く瞬間が待ちきれません。新春から始まるこの贅沢な読書体験を、ぜひ見逃さないでください。

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