東京都が、かつてバブル崩壊後の厳しい雇用環境に直面した「就職氷河期世代」を対象に、新たな職員採用制度の導入を検討していることが2019年12月24日までに明らかになりました。ターゲットとなるのは、現在30代半ばから40代半ばを迎えている方々です。
これまでも都は、民間企業でのキャリアを持つ層を対象とした「経験者採用」を2009年度から実施してきました。しかし、今回の新制度はそれとは別枠で、就労支援に特化した形での雇用を目指す画期的な試みとなる見通しです。
行政が主導する「氷河期世代」への救済措置とその意義
「就職氷河期世代」とは、景気後退により企業が採用を極端に絞り込んだ時期に社会へ出た人々を指します。本人の能力に関わらず、非正規雇用を余儀なくされたケースも多く、社会問題として長らく議論されてきました。
今回の決定に対しSNS上では、「ようやく光が当たった」「自治体が動くことで民間も続いてほしい」といった期待の声が上がる一方で、「採用枠が少なすぎるのではないか」といった慎重な意見も散見され、大きな関心を集めています。
2020年度からの実施を目指すこの取り組みは、兵庫県宝塚市や岡山市などの先例に続くものです。首都である東京都が率先して動くことで、日本全体の雇用マインドにポジティブな変化をもたらすことが期待できるでしょう。
都の発表によれば、具体的な採用人数や試験科目の詳細は今後詰められる予定ですが、これまで経験者採用で培ったノウハウが活かされるはずです。蓄積された知見は、多様な人材の活用という面で大きな武器になります。
編集者の視点から言えば、この施策は単なる「救済」に留まるべきではありません。氷河期世代が逆境で培った忍耐力や独自の視点は、保守的になりがちな行政組織に新しい風を吹き込む貴重な財産となるはずです。
各自治体によるこうした採用の動きが、単なる一時的なトレンドで終わることなく、持続可能な雇用システムの構築に繋がることを願ってやみません。今後の詳細発表から、目が離せない状況が続いていきそうです。
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