司法の現場に、いよいよ歴史的なデジタル化の波が押し寄せています。これまで法廷に足を運ぶ必要があった民事裁判の手続きにおいて、ウェブ会議システムを導入する画期的な試みが2020年2月3日からスタートすることになりました。最高裁判所は2020年1月10日までに、実際の運用を想定した模擬手続きを東京地方裁判所で報道陣に向けて公開し、その全貌が明らかになりました。ネット上では「これで裁判がスピードアップする」「弁護士の移動負担が減って依頼費用も安くなるかも」といった期待の声が続々と寄せられています。
今回公開されたデモンストレーションでは、多くのビジネスパーソンにお馴染みのマイクロソフト社のチャット・通話ツール「Teams(チームズ)」が採用されました。これまでは、遠方の弁護士とは音声だけの電話会議でやり取りをしていましたが、これからはお互いの顔を見ながら手続きを進められます。今回のような取り組みは「民事裁判のIT化」と呼ばれており、まずは複雑な主張を整理する段階から実験的に導入される予定です。長年変化の少なかった法曹界が、ついに本格的なDX(デジタルトランスフォーメーション)へと舵を切りました。
画面共有で意思疎通が劇的にスムーズに!模擬手続きで分かった圧倒的メリット
公開された模擬手続きでは、自動車とバイクによる交通事故の損害賠償訴訟をリアルに再現しました。裁判官がいる法廷と、原告・被告それぞれの弁護士事務所をオンラインで接続して実施されています。最大の注目ポイントは、ディスプレーに事故現場の図面を同時に映し出せる画面共有機能です。「車が減速しなかった」「バイクが止まらなかった」といった双方の細かな主張が、視覚的に一目で理解できるようになりました。音声だけでは難しかった現場の状況把握が、ウェブ会議によって一瞬で共有できるようになったのは大きな進歩です。
さらに驚くべきは、和解に向けた協議までもが画面上で行われた点でしょう。弁護士が作成した和解条項案のファイルをシステム上にアップロードし、裁判官がその場で賠償額を打ち込んで書類を完成させるという、鮮やかな連係プレーが披露されました。SNSでは「紙のやり取りが減るのは素晴らしい」「もっと早く導入すべきだった」と、この効率化を大絶賛するコメントで溢れています。アナログ文化が根強かった裁判手続きが、最新テクノロジーの力でよりスマートかつスピーディーに変貌を遂げようとしています。
全国9つの裁判所でスタート!現役裁判官や弁護士からも期待が寄せられる理由
この先進的なウェブ会議システムは、2020年2月3日から東京や大阪など全国8つの地方裁判所と、知的財産高等裁判所で一斉に運用が開始されます。模擬手続きに参加した東京地裁の江原健志裁判官は、電話でのやり取りに比べてウェブ会議の優位性は明らかであり、審理を圧倒的に迅速化できると力強く語りました。また、山崎雄一郎弁護士も、事務所にいながら30分から1時間ほどで手続きを終えられる利便性の高さを実感しており、移動にかかる時間やコストを大幅に削減できるという点に大きな期待を寄せています。
最高裁判所民事局の富沢賢一郎総括参事官も、現場の裁判官たちが機器の操作に慣れてきており、スムーズに運用をスタートできると太鼓判を押しました。私は、この試みが単なる業務効率化に留まらず、国民にとって「裁判」という存在をより身近で利用しやすいものに変える一歩になると確信しています。移動のハンデがなくなることで、地方在住の方でも都市部の優秀な弁護士に依頼しやすくなるでしょう。司法のデジタル化が、これからの日本の社会インフラをより公平で強固なものにしていくに違いありません。
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