ノスタルジックな雰囲気が漂う学び舎から、思わず胸がときめく素敵な文房具が誕生しました。福島県いわき市に拠点を置く「磐城高箸」が、地元の豊かな自然が育んだヒノキをふんだんに使用した「旧校鉛筆」を2020年1月6日までに発売し、文具ファンの間で大きな注目を集めています。この会社は、役割を終えた小学校の校舎をものづくりの拠点として蘇らせ、これまでも高級な割り箸などを手がけてきたユニークな企業です。
今回の新作である鉛筆は、袋を開けた瞬間に広がる爽やかな香りが最大の魅力といえます。一般的な鉛筆は、芯の滑らかさを出すための「ワックス(蝋や油分からなる潤滑剤)」が製造時に使われるため、どうしても独特の油臭さが残ってしまいがちです。しかし、この旧校鉛筆は独自の工夫により、鉛筆を削るたびにまるで森林浴をしているかのような、清々しいヒノキの香りが周囲を優しく包み込みます。
SNS上でもこの香りの高さが早くも話題を呼んでおり、「勉強や仕事の合間に削ると、驚くほどリフレッシュできる」「木の温もりがダイレクトに伝わってきて、使うのがもったいないくらい」といった歓喜の声が広がっています。1ケース6本入りで550円という手頃な価格帯も嬉しく、自分へのご褒美にはもちろん、大切な人へのちょっとしたギフトとしても最適ではないでしょうか。
販売は、いわき市内の実店舗に加えて同社のオンラインショップでも行われており、全国どこからでもこの温もりに触れることが可能です。デジタル化が進む現代だからこそ、五感を刺激するアナログな筆記具には、私たちの心をホッとさせる特別な価値があると感じます。お気に入りのノートを開き、ゆっくりと文字を綴る贅沢な時間を、この鉛筆と共に過ごしてみたくなりますね。
地域コミュニティの未来を照らす廃校活用への期待
この素晴らしい鉛筆が作られているのは、2014年3月に廃校となった旧いわき市立田人第二小学校南大平分校です。かつて子供たちの元気な声が響いていた木造の校舎が、今では新たな価値を生み出す「ものづくり工場」へと見事に生まれ変わりました。このように役割を終えた公共施設を民間企業が有効利用する取り組みは、地域の歴史を守りつつ新しい産業を興す素晴らしいビジネスモデルだといえます。
さらに、この場所は単なる製造工場としての枠組みに留まりません。複数の企業や個人がスペースを共有して働く「シェアオフィス」としての機能や、地域の文化や観光情報を発信するコミュニティの拠点としても今後の活用が大きく期待されています。過疎化が進む地域において、廃校が人の集まる温かい場所に再生していく姿は、これからの地方創生における大変明るい道標となるでしょう。
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