現在、埼玉県内の中小企業では深刻な労働力不足が大きな課題となっています。こうした厳しい雇用情勢を打開するため、地域一帯となって外国人留学生の採用に力を入れる動きが活発化しているのをご存知でしょうか。実は埼玉県内の留学生数は全国で6番目に多く、神奈川県や愛知県を上回るほどの高い水準を誇っています。この豊富な「グローバル人材」を地元企業に迎え入れようと、官民が一体となった先進的な取り組みが始まっているのです。
SNS上でもこの動きは注目を集めており、「留学生の視点は絶対に強みになる」「地方の観光地こそ外国人の力が必要だ」といった前向きな声が数多く寄せられています。単なる労働力の補填ではなく、地域活性化の起爆剤として期待されているのでしょう。
観光と雇用を結ぶ!秩父で挑むおもてなしツアー
インバウンド、いわゆる訪日外国人観光客の誘致に注力する秩父地域では、非常にユニークな試みが実施されます。秩父地域おもてなし観光公社などは、2020年1月18日と2020年1月25日の2回にわたり、日本語学校などに通う留学生を対象とした1泊2日の見学ツアーを企画しました。各回20人の定員で、地元の銘酒を醸す「武甲酒造」や「兎田ワイナリー」といった伝統と魅力ある現場を巡り、いちご狩りなどの観光体験を楽しんでもらう予定です。
このツアーの本質は、楽しむことだけではありません。滞在中には外国人の採用を熱望する地元企業との交流説明会も組み込まれており、地域の魅力を五感で味わってもらいながら就職への関心を高める狙いがあります。急激な人口減少に悩む秩父にとって、この試みは観光振興と人材確保を一挙に叶える、まさに一石二鳥の妙案と言えるでしょう。地域の持続可能な未来をつくる素晴らしい挑戦だと私は確信しています。
世界へ羽ばたく足がかり!ジェトロが仕掛ける新機軸
さらに、日本貿易振興機構(ジェトロ)埼玉支部も、留学生の知見を県内企業の海外進出に活かす新しいプロジェクトを始動させます。2020年3月末までの2019年度内を目途に、企業と留学生が直接交わるイベントを開催する計画です。例えば、イスラム教の戒律に従った「ハラル対応」の商品開発を目指す食品メーカーが、イスラム圏出身の留学生から母国の文化や価値観に基づいた生の助言をもらうといった形式を想定しています。
中小企業にとって、本格的な海外展開の前に現地のリアルな反応を国内でリサーチできるメリットは計り知れません。同時に、留学生にとっても埼玉の優れた企業を知る絶好の機会となり、将来のキャリアの選択肢が広がるはずです。他にもグローバル人材育成センター埼玉がインターンシップの募集を行うなど、就職支援の輪は確実に広がっています。日本のビジネス文化を学び、ここで働きたいと願う優秀な若者たちの情熱を、私たちはもっと歓迎すべきではないでしょうか。
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