インターネットの世界に、うれしいニュースが飛び込んできました。トルコの通信当局は2020年1月15日、これまで国内で実施していたインターネット上の百科事典「ウィキペディア」への接続遮断措置を、ついに解除しました。これにより、現地のユーザーは約2年9カ月ぶりに自由な閲覧が可能となっています。
この劇的な展開の引き金となったのは、2019年12月に下された司法の判断です。トルコの憲法裁判所が、政府によるアクセス制限は「表現の自由」を侵害しており、違憲であるとの見解を示しました。表現の自由とは、誰もが検閲を受けることなく、自由に自らの意見を表明したり情報を受け取ったりできる基本的人権を指します。
そもそも事の発端は、2017年4月29日に政府が断行した完全な接続遮断でした。当局は、ウィキペディア内にある「トルコがイスラム過激派を支援している」という記述を問題視し、国家の安全を脅かすとして排除したのです。しかし、知る権利を奪うこの強硬姿勢には、国内外から厳しい批判が絶えませんでした。
今回の規制解除を受けて、SNS上では世界中のユーザーから歓喜の声が沸き起こっています。「ようやく暗黒の時代が終わった」「知識へのアクセスが戻って本当によかった」といった安堵の投稿がタイムラインを埋め尽くしました。情報のオープン性を象徴するウィキペディアの復活は、ネット市民にとって大きな勝利と言えるでしょう。
ネットメディアの編集部としても、今回の決定は情報社会における健全な一歩だと確信しています。国家による過度な検閲は、人々の知的好奇心を萎縮させ、結果として社会の発展を妨げかねません。正当な批判や歴史的事実を含め、多様な視点に触れられる環境を守り続けることこそが、民主的なインターネットのあるべき姿です。
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