忘年会スルーも怖くない!歌わないカラオケ「ゲームカラオケ」や「ライブ配信」で進化する最新エンタメ事情

会社の宴会がはねた後の2次会といえばカラオケが定番でしたが、それはもう過去の常識かもしれません。現在は働き方改革の推進や、スマートフォン向けカラオケ動画アプリの台頭などを背景に、カラオケボックスの利用客は伸び悩みに直面しています。そんな逆風を吹き飛ばそうと、業界では今、これまでの常識を覆す新感覚のサービスが続々と登場しているのです。

特に注目を集めているのが、歌わなくても全員で熱狂できる仕掛けです。SNS上でも「これなら歌が苦手でも一緒に行ける」「職場の宴会二次会でも気まずくならない」と、若者世代を中心に好意的な声が広がっています。ただマイクを回して順番に歌うだけの場所から、誰もが主役になれる新しいレジャーの空間へと、カラオケボックスは知恵を絞って進化を遂げています。

2019年12月中旬、大阪・難波の「カラオケまねきねこなんばHIPS店」では、新しい盛り上がりが生まれていました。人気バンドの楽曲が響く中、マイクを握る人の隣で、仲間たちが手のひらサイズのコントローラーをリズムに合わせて叩いています。これは「ゲームカラオケ」と呼ばれる新システムで、部屋の壁四方に投影された映像の指示に従い、タイミングよく打楽器型コントローラーを叩いて点数を競うものです。

1チーム3人で持ち点は1人100点の計300点満点となっており、歌唱力だけでなくリズム感も合算される仕組みが秀逸です。これなら上司が知らない曲を歌っていても周囲が退屈することはありません。間奏が長い曲でもゲームとして楽しめるため、場が持つか心配する必要がなくなります。若者たちが職場の酒宴を敬遠する「忘年会スルー」が話題となる中、こうした連帯感を生む仕掛けは非常に有効だと感じます。

開発を手掛けたのは、任天堂で製品開発を経験してきたメンバーが所属するスタートアップ企業です。「カラオケは一緒に行く人次第で楽しさが左右される」という課題に着目し、誰と行ってもエンタメとして成立する形に見事に昇華させました。2019年12月時点で人気曲を中心に688曲が収録されており、同年末までに約1400人が利用するなど、グループ客を呼び込む起爆剤として期待されています。

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個室がライブ会場に大変身!双方向でつながる次世代の楽しみ方

一方で、カラオケボックスをリアルタイムの「ライブ会場」に変えてしまう大胆な試みも始まっています。複合遊戯施設のラウンドワンでは、全国の店舗を遠隔で接続し、アーティストのパフォーマンスを同時に体感できる「全国LIVEファンイベント」を展開しています。2019年11月に開催されたイベントでは、日本各地の12店舗がネットワークで結ばれ、大盛況となりました。

このサービスの素晴らしい点は、ただ画面を眺めるパッシブ(受動的)な視聴にとどまらないところです。室内の端末からメッセージを送ると、アーティストがリアルタイムで反応してくれる双方向のコミュニケーションが可能になっています。映画館などで定着した「ライブ・ビューイング(遠隔会場への生中継)」を、よりプライベートで親密な空間であるカラオケの個室で楽しめる点が、ファンにとって堪らない魅力です。

こうした動きには通信カラオケ大手のJOYSOUNDを運営するエクシングも追随しており、2019年6月に発売した最新機種を導入した店舗に向けて、大規模なライブ配信イベントを計画しています。2020年2月9日には、人気バンドの結成20周年記念ツアー最終公演を、全国約500店舗、約2000室へ配信する予定です。日常に最も近いレジャー施設が、今まさに最先端のエンタメ空間へと生まれ変わろうとしています。

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