お酒を飲んだ後の「ついうっかり」を、歌の力で吹き飛ばすユニークな取り組みが始まります。大分県警は2019年12月20日、通信カラオケ大手のエクシングと手を結び、飲酒運転防止などを目的とした画期的な協定を締結しました。この連携により、県警が独自に制作したキャンペーンソングが、全国のカラオケ設置店で歌えるようになるのです。警察が独自の啓発ソングを通信カラオケで配信するのは全国で初めての試みであり、その斬新な手法に大きな期待が寄せられています。
配信されるのは、思わず口ずさみたくなるタイトルの「飲んだらのれん」と、防犯意識を高める「カギかけロックンロール」の2曲です。これらは同社が展開する人気ブランド「JOYSOUND」を通じて、2019年12月21日から映像付きで楽しめます。SNS上では「県警がカラオケ配信なんて面白い」「タイトルが直球で覚えやすい」といった驚きと好意的な声が広がっており、お堅い警察のイメージを覆すキャッチーな戦略が、早くも若者層や飲み会の席で話題を呼んでいるようです。
このサービスは全国約5000店舗のカラオケボックスを網羅しており、大分県内だけでもスナックなどを含め約700店舗で利用可能となっています。さらに2020年1月1日からは1カ月間、楽曲の合間に流れるプロモーション映像でも「新曲」として紹介される予定です。単に「運転してはいけない」と命令するのではなく、娯楽の場であるカラオケにメッセージを溶け込ませることで、自然な形で人々の意識に「飲酒運転は絶対ダメ」という倫理観を定着させる狙いが見て取れます。
日本一安全な県を目指して!歌が紡ぐ交通安全の新常識
大分県警の木村浩和交通部長は、悲惨な事故を未然に防ぐためには飲酒運転の根絶が不可欠であると強調し、大分を「日本一安全な県」にしたいと熱い決意を語っています。こうした「啓発ソング」とは、特定の知識やマナーを広く大衆に知らせ、意識改革を促すために作られた楽曲を指します。説教臭くなりがちな注意喚起も、リズムに乗せて表現することで心理的な壁を下げ、子供から大人まで親しみやすく伝えることができるのが最大のメリットと言えるでしょう。
私個人の意見としても、こうしたエンターテインメントを活用した広報活動は非常に理にかなっていると感じます。特に飲酒運転は、お酒を飲んでいる真っ最中の「気の緩み」が最大の敵です。宴会の締めや2次会のカラオケでこの曲を目にすれば、ハンドルを握るという誤った選択を直前で踏みとどまらせる強力なストッパーになるはずです。警察が一方的に取り締まるだけでなく、市民の日常に寄り添いながら楽しくルールを伝えようとする姿勢は、今後の行政広報のあり方を大きく変える一石となるでしょう。
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