日本の空を支える全日本空輸(ANA)が、東北地方の持つ無限のポテンシャルを世界に向けて解き放つ準備を進めています。2019年11月21日、ANAは「Tastes of JAPAN by ANA」のプロジェクトとして、2020年6月1日から2020年11月30日までの半年間にわたり、東北6県の魅力を一挙に紹介する特別企画を発表しました。これまで特定の地域を深掘りしてきた本プロジェクトにおいて、東北全体を網羅した共同プロモーションを展開するのは今回が初めての試みとなります。
「Tastes of JAPAN by ANA」とは、地域ごとの食文化や伝統、景勝地を機内サービスやWEBコンテンツを通じて紹介し、日本が誇る多様な文化を国内外に発信する取り組みのことです。機内食で提供される東北の豊かな食材や、空港ラウンジで味わえる地酒などは、旅の始まりを彩る素晴らしい体験になるでしょう。この企画には、単なる移動手段としての飛行機を「地域の魅力を発見するメディア」へと昇華させようとするANAの強いこだわりが感じられ、鉄道派からも注目が集まりそうです。
関西と東北を結ぶ新たな観光ルートの構築
今回のプロジェクトで特に注目すべきは、東北観光推進機構と関西のDMO(観光地経営組織)が強力なタッグを組む点です。DMOとは、地域の観光資源を磨き上げ、データに基づいたマーケティング戦略を練る専門組織を指します。訪日外国人観光客が集中する大阪や京都などの関西エリアから、まだ見ぬ絶景が広がる東北へと誘うため、両地域を繋ぐ周遊観光のモデルコースを開発します。この連携により、日本の旅にさらなる深みが生まれることは間違いありません。
インバウンド需要の受け皿として、大阪(伊丹)空港と東北各地の空港を結ぶ路線の活用も期待されています。訪日客向けに設定された国内線の割安な運賃を積極的にPRすることで、移動コストを抑えつつ広範囲な旅行を楽しめる環境を整える方針です。SNS上では「東北の祭りと関西のグルメを一度に楽しめるのは嬉しい」「伊丹から東北へ行く選択肢が増えるのは便利だ」といった、利便性の向上を歓迎する声が数多く寄せられており、旅行者の期待感は高まる一方です。
筆者の見解としては、東京五輪・パラリンピックの開催を控えた2020年という節目に、東北の四季折々の魅力を発信する意義は非常に大きいと考えます。世界中の視線が日本に注がれるこの好機に、東北の力強い復興の姿と豊かな自然をアピールすることは、一過性のブームに終わらない持続的な観光需要を生む鍵となるでしょう。ANAの翼が、東北と世界、そして日本国内の各地域をより密接に結びつけ、新たな感動の旅をデザインしてくれることを願って止みません。
コメント