大学という学びの聖域で、決して許されないハラスメント問題が表面化しました。上智大学の助産学専攻科に籍を置く3人の教員が、女子学生に対してアカデミックハラスメント(通称:アカハラ)やセクシャルハラスメントを働いた疑いがあることが、2020年01月10日に明らかになったのです。
この深刻な事態を受け、大学を運営する学校法人上智学院のハラスメント対策委員会が本格的な事実関係の調査に乗り出しています。現段階において同学院の広報担当者は、精査が続いていることを理由に具体的なコメントを控える方針を示しました。
アカデミックハラスメントの実態と学生の告発
事の発端は、被害を受けた女子学生が2019年03月に対策委員会へ救済を求めた申し立てでした。調査の過程で、教員の1人が2018年11月に「助産師にならなくてもいいのではないか」といった、将来の夢を全否定するような言葉を投げかけていた事実が浮き彫りになっています。
ここで問題視されているアカハラとは、大学などの教育機関において、指導的立場にある者がその権力を濫用し、学生の研究や学習を妨害する嫌がらせ行為を指す言葉です。対策委員会も今回の暴言については、明白なハラスメントに該当すると正式に認定しました。
命の誕生を支える高度な専門職を目指す助産学専攻科において、指導者が学生の意欲を削ぐような発言を行うことは極めて遺憾です。学生の未来を預かる教育者として、自らの立場に対する自覚と責任が著しく欠如していたと言わざるを得ず、強い憤りを覚えます。
SNSの反応と教育機関に求められる今後のハラスメント対策
このニュースはインターネット上でも瞬く間に拡散され、ソーシャルメディア(SNS)では多くのユーザーが敏感に反応しています。「看護や助産の現場は指導が厳しくなりがちだが、これは明らかな暴言だ」と教員を批判する声が相次いで上がりました。
さらに、「勇気を出して声を上げた学生の未来が守られてほしい」といった、被害者に寄り添う温かい応援のコメントも多数寄せられています。ハラスメントを容認しない社会の目が、かつてないほど厳しくなっている現状が証明された形となりました。
大学側は、事実を隠蔽することなく徹底的な究明を行い、学生が安心して学べる環境を早急に取り戻さなければなりません。形だけの委員会に留めることなく、教員への倫理教育の再徹底を含めた、実効性のある再発防止策を講じることが強く求められています。
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