お寺巡りや旅行の際に、何気なく眺めている仏像の数々。それらが持つ本来の美しさや、込められた深い意味をご存じでしょうか。日経カルチャーは、そんな仏教美術の世界を基礎から楽しく学べる連続セミナーを企画しました。専門家による丁寧な解説を聞けば、これまで何となく見ていた仏像が、全く違った輝きを放ち始めるに違いありません。知識ゼロからでも安心して参加できる絶好の機会が、いよいよ到来します。
今回の講座で講師を務めるのは、仏教美術史の第一人者である駒澤大学の村松哲文教授です。難解に思われがちな歴史や美術の文脈を、初心者にも分かりやすく紐解いてくださることで定評があります。SNS上でも「村松先生のお話なら聞いてみたい」「仏像の鑑賞ポイントが学べるのは嬉しい」といった期待の声が寄せられており、早くも注目を集めているようです。知的好奇心を刺激される、充実した時間になるでしょう。
全3回にわたるこのセミナーでは、仏教の主要な宗派である「浄土」「密教」「禅」の3つに焦点を当てていきます。それぞれの宗派が目指す世界観や教えによって、形作られる仏像の姿は驚くほど異なるものです。仏像の「こころ」である信仰心と、それが具現化した「かたち」である造形美を総合的に読み解いていきます。宗派ごとの特徴を体系的に学べるため、美術品としての価値もより深く理解できるようになるはずです。
ここで、講座をより楽しむための専門用語を少しだけ予習しておきましょう。「密教(みっきょう)」とは、言葉で表現できない秘密の教えを、儀礼や象徴を通じて体得しようとする仏教の一派です。そのため密教の仏像は、手がたくさんあったり、怒りの表情を浮かべていたりと、非常にダイナミックで神秘的な姿をしています。一方の「禅(ぜん)」は、座禅による修行を重視し、内省を促すシンプルで研ぎ澄まされた表現が特徴となります。
このように異なる背景を知ることで、仏像鑑賞の奥深さは何倍にも広がります。単なる歴史の知識にとどまらず、当時の人々がどのような願いを込めて仏像を作ったのか、その精神性に触れられる点がこの講座の最大の魅力だと私は考えます。現代を生きる私たちにとっても、仏像が醸し出す静謐な空気感は、日々の忙しさを忘れさせてくれる癒やしの存在になるのではないでしょうか。大人の教養として、一生モノの鑑賞眼を身に付けたいところです。
注目のセミナーは、2020年2月13日、2020年2月20日、2020年2月27日のいずれも木曜日に開催されます。時間は各回ともに午後3時からの90分間となっており、会場はアクセスに便利な日経東京本社ビルです。全3回の受講料は1万2千円で、お申し込みは日経カルチャーへの電話、または公式ウェブサイトから受け付けています。定員に達する前に、ぜひお早めのチェックをおすすめいたします。
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