私たちは日頃、いくつもの銀行口座を使い分けているかと思います。しかし、長年使わずに放置している「眠った口座」はありませんか。栃木銀行は、こうした長期にわたり動いていない口座への対策を本格化させます。安全な金融取引の環境を守るため、新たな仕組みが動き出す予定です。
栃木銀行は、2020年4月1日以降に新しく作られる普通預金口座を対象として、不正利用の防止策を一段と強化することを決定しました。具体的には、お金の預け入れや払い戻しが2年以上まったく行われていない口座に対して、年間1320円の「未利用口座管理手数料」を課すというものです。
もし口座の残高がこの手数料の金額を下回っている場合には、自動的に口座が解約される仕組みになっています。この思い切った施策の背景には、休眠口座が犯罪グループに売買されたり、マネーロンダリング(資金洗浄)に悪用されたりするリスクを未然に防ぐという、非常に重要な目的があるのです。
マネーロンダリングとは、犯罪で得た「汚れたお金」を様々な口座に転々とさせ、出所を分からなくして正当な資金に見せかける行為を指します。ネット上のSNSでは「セキュリティーが高まるなら安心」「使わない口座を整理する良いきっかけになりそう」といった、前向きに受け止める声が多く寄せられている印象です。
もちろん、すべての口座から一律に手数料が引かれるわけではありません。口座の残高が1万円以上ある場合や、同じ支店で定期預金などの他の金融資産を保有しているケースでは、手数料の徴収対象から外れます。うっかり忘れていただけで、突然お金が引かれる心配は少ないと言えるでしょう。
さらに、対象となる口座の利用者には、栃木銀行から事前に案内が通知される仕組みです。その後も約3ヶ月間にわたって口座が放置されたままになった場合に初めて、手数料の引き落としが実行されます。大切な資産を守るためのこの取り組みは、今後の銀行選びの視点にも影響を与えそうです。
個人的な意見として、この取り組みは今の時代に非常にマッチした英断だと感じます。手数料がかかることへの抵抗感を持つ方もいるかもしれませんが、犯罪に自分の名義が使われるリスクを排除できるメリットは甚大です。これを機に、私たち自身もお金の管理体制を見直したいものですね。
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