全豪オープンテニス2020開幕!ラファエル・ナダルが初戦圧勝で四大大会最多優勝記録へ発進、結婚を経て世界王者が見据える境地とは

テニス界の歴史が塗り替えられる瞬間を、私たちは目撃しているのかもしれません。2020年1月22日、メルボルンで開催中の全豪オープンテニスにて、男子シングルス世界ランキング1位のラファエル・ナダル選手が圧巻のストレート勝ちを収め、最高の形で2回戦進出を決めました。

今回の大会で彼が11年ぶり2度目の全豪制覇を成し遂げると、ライバルであるロジャー・フェデラー選手が持つ「四大大会(グランドスラム)」の歴代最多優勝記録である20回に並ぶことになります。テニス界の頂点を決める4大大会(全豪・全仏・全英・全米)での大記録へ向け、世界中のファンの視線が集まっています。

SNS上でもこの圧倒的な強さに驚嘆の声が広がっており、「王者の貫禄が凄すぎる」「今年もナダルの年になりそう」といった熱狂的なコメントが溢れかえっていました。初対戦となった世界ランキング73位の相手を全く寄せ付けず、試合開始直後からゲームを支配して一気に5対0と突き放す展開は、まさに絶対王者の風格そのものです。

特に凄みを増したのが第3セットで、ギアをさらに上げたナダル選手は、わずか34分間で1ゲームも与えない6対0という完璧なスコアで試合を終わらせました。試合後に本人が「素晴らしいスタートが切れた。特に第3セットの出来は非常に良かった」と満足気に語ったことからも、状態の良さがはっきりと伝わってきます。

振り返れば、前年である2019年は彼にとって波乱万丈なシーズンでした。怪我から復帰して臨んだ全豪オープンで準優勝を果たしたものの、その後再び故障に見舞われてツアーを一時離脱する苦境に陥ります。しかし初夏に驚異的な復調を見せると、全仏オープンで12度目の優勝、さらに全米オープンも制覇しました。

勢いの止まらないナダル選手は、2019年11月に世界ランキング1位へと返り咲き、プライベートでも長年寄り添った恋人と結婚式を挙げるなど、公私ともに大きな転機を迎えました。人生の充実期を迎えている彼だからこそ、コート上でこれほどまでに研ぎ澄まされた強さを発揮できるのでしょう。

偉大な記録への挑戦に現地メルボルンのメディアやファンは大盛り上がりですが、当の本人は至って冷静なスタンスを崩しません。「20回や21回の優勝を達成できれば嬉しいけれど、最も重要なのは自身のベストなテニスを披露するために全力を尽くすことだ。19回でも十分に幸せだよ」と笑顔で語る器の大きさに魅了されます。

これまで全豪オープンでは、過去8年間で4度も決勝に進出しながらも、あと一歩でタイトルを逃してきました。最終セットでリードしながら逆転負けを喫したり、試合中に不慮の負傷に見舞われたりと、本人も「少し運がなかったかもしれない」と認めるほど、相性の面で苦しんできた大会でもあります。

プロ選手の参加が全面解禁された1968年の「オープン化」以降、男子テニス界で全ての四大大会をそれぞれ2回以上制覇した選手は一人も存在しません。この「ダブルグランドスラム」という前人未到の領域へ、ナダル選手ならきっと到達してくれるはずです。彼の飽くなき挑戦から、全豪オープンの最終日まで目が離せません。

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