2019年5月27日、フランス・パリで開幕したテニスの「四大大会(グランドスラム)」第二戦、全仏オープンは大会第2日を迎えました。「赤土の王」として11度の制覇を誇る第2シードのラファエル・ナダル選手(スペイン)が、新しく生まれ変わったセンターコートに登場。世界ランキング180位のハンフマン選手を寄せ付けないストレート勝ちで、圧巻の初戦突破を果たしました。
試合開始直後の第1ゲームこそ、ナダル選手は4度も「ブレークポイント」(相手のサービスゲームを奪取するチャンス)を握られるピンチを迎えました。しかし、ここを百戦錬磨の経験で切り抜けると、そこからはもう王者の独壇場でした。代名詞である猛牛のような力強さから放たれる「重いボール」(強烈な順回転がかかり、バウンド後に高く跳ね上がるショット)で相手をコート後方へ押し込み、3セットを通じて失ったゲームはわずか「6」という完璧な内容でした。
「赤土(クレーコート)」と呼ばれる、球足が遅くバウンドが高い全仏のコートは、ナダル選手が最も得意とする舞台です。前哨戦のイタリア国際で今シーズン初優勝を飾った勢いそのままに、最高のスタートを切った形です。この圧勝劇に、SNSでは「やはり全仏のナダルは別次元だ」「新コートでも王者の強さは変わらない」「重いボールがえぐすぎる」といった、改めてその強さに驚嘆する声が上がっています。
ナダル選手は「この大会は最も重要なもの。新しいコートに来られてうれしい」と喜びを語りました。彼が目指すのは、同一の四大大会で単独最多となる「12度目」の優勝という前人未到の偉業です。その歴史的な挑戦へ向けて、これ以上ない盤石の滑り出しを見せました。
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