日本の胃袋を支えてきたグルメサイトの「ぐるなび」が、日本の伝統的な食文化を世界に発信する刺激的な試みをスタートさせました。東京都をはじめとする6つの都道府県から、えりすぐりの120店舗がタッグを組み、国産のお米と日本酒をテーマにした特別な食体験プロジェクトを展開しています。
この取り組みは2020年2月16日までの期間限定となっており、1月下旬から始まる春節の大型連休に合わせた絶妙なタイミングで実施されます。中華圏を中心とした多くの観光客が日本を訪れるこの時期に、最高の「おもてなし」を届けることで、国内の飲食業界を力強くバックアップする狙いがあるのでしょう。
SNS上では「外国の友人に手巻き寿司を体験させてあげたい」「焼きウニ飯は日本人でも食べに行きたいレベル」といったポジティブな声が数多く飛び交っています。やはり、ただ食べるだけでなく「体験する」というコト消費への関心が、国内外を問わず非常に高まっていることがうかがえます。
今回のプロジェクトに合わせて、英語と中国語に対応したスタイリッシュな特設ウェブサイトがインターネット上に開設されました。トップ画面には、東京や北海道、大阪、京都、神奈川、兵庫といった人気エリアにある飲食店の自慢のメニューが、美しい写真とともに分かりやすく並んでいます。
サイトを見れば、華やかな巻き寿司作りや日本の伝統儀式である鏡開きといった体験型メニューから、北海道産の焼きウニ飯といった贅沢なこだわり料理まで一目でチェックできます。お目当ての写真をクリックするだけで、店舗の住所や電話番号といった詳細な情報へスムーズにアクセス可能です。
さらに、一部の掲載店舗では、スマートフォンなどで手軽に使えるお得な割引クーポンも配布されており、観光客の利便性をとことん追求した設計が光ります。単なる飲食店紹介にとどまらず、旅の思い出作りをトータルでサポートしてくれる親切なシステムは、非常に魅力的だと感じます。
実はこの取り組み、農林水産省が推進する「訪日外国人旅行者を対象とした日本産コメ・コメ加工品PR事業」という、国の重要な施策の一環として行われています。日本の基幹作物であるお米の魅力を海外にアピールするための国家プロジェクトであり、非常に社会的な意義が大きい試みです。
サイトの運営にかかる費用は同省が全額を負担しており、ぐるなびはこれまでのノウハウを活かして実務の運営を広く担当しています。国と民間企業が強力にスクラムを組むことで、日本の素晴らしい食のポテンシャルを世界へ効果的に届ける素晴らしいモデルケースになるでしょう。
世界中で和食への注目が集まる今、日本のソウルフードである「コメ」と「日本酒」に特化したアプローチは、非常に本質的であり時流を捉えています。手巻き寿司や焼きおにぎりを自分で作るという体験は、訪日外国人にとって何物にも代えがたい特別な日本土産になるはずです。
コメント