長野県を中心にホームセンターを展開する綿半ホールディングスが、インターネット通販事業を大幅に強化しています。同社は2018年にパソコンや家電のECサイトを運営する「アベルネット」を買収しました。そのアベルネットの基盤に、綿半が強みを持つホームセンターの建設資材を融合させたのです。この動きは、これまでのECの枠組みを超える非常に大胆な挑戦だと言えるでしょう。
アベルネットはもともと「PCボンバー」というサイトで家電などを販売していました。今回新たに始まった「PCボンバープロショップ」では、ネジやクギ、電動工具といったDIY(専門業者に頼まず自身で修繕を行うこと)用品から木材まで幅広く扱います。これまでも換気扇などの住宅設備はありましたが、新サービスにより専門業者がお目当ての品をより検索しやすくなりました。
ネット上では「プロ向けの資材が手軽に買えるのは本当にありがたい」「DIYの幅がさらに広がりそう」といった歓喜の声が上がっています。SNSでも利便性の向上を歓迎する投稿が目立っており、ユーザーの期待値は非常に高い印象です。建材関連のラインナップは現在4000点ですが、将来的には2万点規模まで一気に拡充される見込みとなっています。
さらに綿半は、2019年に買収したサイエンスホームのネットワークもフルに活用する構えです。サイエンスホームは木造住宅の設計や販売を手がけており、全国に約120もの加盟工務店を抱えています。これらの工務店に向けた専用サービスを2021年3月期中に立ち上げる計画が進行中で、BtoB(企業間取引)の領域でもその存在感を大きく強めていくでしょう。
単なる家電通販にとどまらず、自社の強みである建材や住宅ネットワークをネット通販へ見事に融合させる綿半の戦略は、まさにスマートです。DIY需要の高まりや、建設業界のデジタル化(DX)という大きなトレンドを的確に捉えています。プロからアマチュアまでを包括するこのECプラットフォームは、今後の流通業界における新しいスタンダードになるに違いありません。
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