2020年01月23日の東京株式市場において、日経平均株価は力強く反発する展開を迎えました。前日に大幅な値下がりを記録していた半導体関連銘柄や電子部品株を中心に、割安感から注文が相次ぐ「買い戻し」の動きが活発化しています。ネット上やSNSでも「昨日売られすぎていたから順当なリバウンド」「ここからの押し目買いが正解だった」といった前向きな声が多く聞かれ、投資家たちの買い意欲の強さがうかがえる状況です。
市場のムードを好転させた大きな要因は、アジアの主要な株価指数が総じて堅調に推移したことにあります。世界中で懸念が広がっている「新型肺炎(新型コロナウイルス)」の感染拡大に対し、これまでの行き過ぎたパニック的な警戒感が一旦和らぎました。目先のリスクを過度に恐れるフェーズから、市場は徐々に冷静さを取り戻しつつあると言えるでしょう。
取引が始まった直後こそ利益確定の売りに押されて安値を付ける場面もありましたが、そこから下値をさらに売り進むような弱気な姿勢は見られませんでした。背景には、これから本格化を迎える国内主要企業の決算発表が控えている点が挙げられます。業績の動向を見極めたいという思惑から、大口の投資家たちも極端な売り崩しを避けたようです。
具体的な銘柄に目を向けると、半導体製造装置の巨頭である東京エレクトロンやアドバンテストといった主力株に、まとまった買い戻しの資金が流入しました。半導体はあらゆる電子機器の頭脳であり、現在のハイテク社会を支える「産業のコメ」とも呼ばれる極めて重要な部品です。このセクターが市場を牽引する構図は、今後の日本株全体の底堅さを象徴しているのではないでしょうか。
さらに、新型肺炎への恐怖心から前日に急落していた香港ハンセン指数が安定した値動きを見せ、中国の上海総合指数もプラス圏へ浮上したことで、市場の安心感は決定的なものとなりました。アジア市場の連動性の高さを示すように、日経平均株価も大引け(その日の取引終了)にかけて本日一番の高値を叩き出しています。
編集部としては、今回の反発は目先のリスクを消化した健全な動きであると捉えています。新型肺炎という未知の要因には引き続き注視が必要ですが、過度な悲観論に流されず、企業の「ファンダメンタルズ(経済や企業の基礎的条件)」に目を向ける局面です。間もなく始まる決算発表で好業績が確認できれば、株価はもう一段上のステージへ駆け上がる可能性を秘めているでしょう。
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