千葉県木更津市に位置する木更津工業高等専門学校では、未来を担うIT人材が熱い火花を散らしています。3年生の教室を覗くと、外国人教員の鋭い指示のもとで約40人の学生が一斉にキーボードを叩いていました。彼らが取り組んでいるのは、複雑なプログラムを構築する高度な授業です。
実はこの学校、全国に5つしか存在しない貴重なサイバー人材育成の拠点校に指定されています。授業内容は非常に実践的で、外部からサーバーを乗っ取る攻撃の手法や、それを瞬時に分析して防御するテクニックを体験しながら学んでいくのが特徴です。
5年生の斎藤遼河さんは、2017年に開催されたサイバー防衛の全国大会で見事に東京大学などを抑えて優勝した実績を持っています。彼はすでに大手IT企業から熱烈なスカウトを受けており、攻撃側の心理を学ぶことの重要性を噛み締めながら、将来は防衛研究の道に進む夢を語ってくれました。
SNS上では、こうした高専生の活躍に対して「東大に勝つなんて格好よすぎる」「日本のサイバーセキュリティの未来は明るい」といった称賛の声が多数寄せられています。若い力が最先端の技術を吸収していく姿は、多くの人々に感動を与えているようです。
闇の脅威に対抗するホワイトハッカーの存在
インターネットの裏側には、わずか25ドルでシステム破壊ウイルスが取引される闇サイトが実在しています。こうしたサイバー犯罪に対抗するためには、攻撃者と同等以上の知識と技術を駆使してシステムを守る正義の技術者「ホワイトハッカー」の存在が欠かせません。
都内に住む30代の男性は、本業のIT企業から帰宅した後に自宅のパソコンを開いて世界中のシステムをチェックしています。彼は企業のウェブサイトに潜むバグ、つまりプログラムの不具合やセキュリティ上の欠陥を発見し、被害が出る前に対処法を報告する活動を行っています。
この男性は、セキュリティ企業のスプラウトが運営する「バグバウンティ(脆弱性報奨金制度)」のサービスを利用しています。これは見つけたバグの深刻度に応じて報奨金が支払われる仕組みで、彼は過去2年間で約60件の欠陥を報告し、最高で1回100万円もの報酬を得ました。
スプラウトの高野聖玄社長は、多くのハッカーが参加するこの成果報酬型の仕組みについて、費用対効果が非常に高いと自信を覗かせます。2016年のサービス開始時に約100人だった登録者は、現在では約2600人にまで急増しており、ネット社会の用心棒たちの輪が広がっています。
編集部の視点として、サイバー攻撃が巧妙化する現代において、木更津高専のような教育機関とバグバウンティのような民間ビジネスが両輪となって動くことは大変意義深いと感じます。国を挙げたホワイトハッカーの育成と活躍の場作りは、日本の安全保障において最優先の課題でしょう。
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