スイスのローザンヌで開催されている冬季ユースオリンピックにおいて、フィギュアスケート女子の河辺愛菜選手が熱戦を繰り広げました。2020年1月14日、メダル獲得への期待が集まるなかでフリーの演技に臨んだ彼女は、惜しくも表彰台までわずか2.50点届かず4位という結果に終わっています。前年である2019年11月の全日本ジュニア選手権を制した実力者だけに、本人にとっては非常に悔しさの残る大会となったに違いありません。
試合後のインタビューで彼女は、自らの実力不足を真摯に受け止め、さらなる猛練習が必要だと気丈に語っていました。今回のプログラムでは、冒頭に大技である「トリプルアクセル」へと果敢に挑戦しています。これは前向きに踏み切って3回転半する極めて難易度の高いジャンプですが、今回は惜しくも回転が足りないと判定されながらも、見事な着氷を見せて観客を沸かせました。しかし、続く3回転ルッツで軸が傾いて転倒するアクシデントに見舞われます。
この転倒によって予定していた連続ジャンプが単発になってしまい、その後のリカバリーにも影響が出た模様です。さらに3回転ループを含む計3本のジャンプで回転不足の判定を受け、本来の伸びやかな滑りを完全に披露することはできませんでした。ショートプログラム以上の演技を披露しなければならないという強いプレッシャーが、15歳の若きスケーターの体に重くのしかかり、本来の力を出し切れなかった要因となってしまったのでしょう。
インターネット上のSNSでは、彼女の果敢な挑戦を称える声が溢れています。「トリプルアクセルに挑む姿勢に感動した」「転倒はあったけれど、次につながる素晴らしい滑りだった」といった、温かいエールが数多く寄せられました。名古屋市出身の彼女は、テレビで輝く浅田真央さんの姿に憧れて銀盤の世界へ飛び込んでいます。現在はトップ選手を育てる浜田美栄コーチのもと、大阪へ移住して日々厳しいトレーニングに励む努力家です。
技術の高さだけでなく、プレッシャーに打ち克つ精神力をいかに磨くかが今後の鍵になるでしょう。強豪がひしめく世界の舞台を肌で感じたことで、彼女の胸中には本物のオリンピックに出場したいという熱い情熱が一段と深く刻まれたようです。悔し涙を流したこの経験は、彼女をさらに強いアスリートへと変貌させる貴重なステップになるはずです。次なる雪辱の舞台として、2020年3月に開催予定の世界ジュニア選手権に注目が集まります。
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