高校バレーの新星!古川学園のバルデス選手が魅せた異次元の跳躍力と日本代表への夢

バレーボールの全日本高校選手権、通称「春高バレー」の女子大会において、驚異的な活躍で会場を沸かせた逸材がいます。2020年1月12日まで開催された今大会で、実に9大会ぶりとなる決勝進出を果たした宮城県代表の古川学園高校です。その躍進の原動力となったのが、キューバからやってきた2年生の留学生、メリーサ・バルデス選手になります。彼女のプレースタイルは、男子選手と見紛うほどの圧倒的なジャンプ力を武器にしており、豪快なスパイクを次々と相手コートに突き刺す姿が印象的でした。

彼女の凄さは、何といっても高校生離れした打点の高さにあります。身長183センチメートルに対し、最高到達点はなんと320センチメートルを記録しているのです。最高到達点とは、選手が助走をつけて全力でジャンプした際に、手の指先が届く最も高い位置の数値を指します。この驚異的な数字は、現在の日本代表で主力として活躍する黒後愛選手の306センチメートルや、古賀紗理那選手の305センチメートルをも大きく上回るものです。まさにネットのはるか上から打ち下ろす規格外の攻撃力と言えるでしょう。

SNS上でも彼女のプレーに対する反響は凄まじく、「高校生のレベルを超えている」「スパイクの風切り音が聞こえそう」といった驚きの声が相次いでいます。さらに、彼女が人気アニメ「ハイキュー!!」を観て日本語を勉強したというエピソードが紹介されると、親近感を抱くファンが急増しました。親しみやすいキャラクターでありながら、コートに立てば無類の強さを発揮するギャップも、多くのバレーボールファンの心を掴んで離さない魅力になっているようです。

準決勝の共栄学園高校との一戦では、バルデス選手の本領が存分に発揮されました。試合序盤こそ相手のブロックに阻まれる場面もありましたが、本人は至って冷静に相手の守備を分析していたそうです。試合が進むにつれて攻撃の精度を向上させ、バックアタックと呼ばれる後衛からの奇襲攻撃を含めて両チーム最多の38得点を叩き出しました。どこに打てば決まるかを瞬時に見極めるクレバーな一面も、彼女がただパワーだけに頼る選手ではないことを証明しています。

一方で、決勝戦では王者の徹底したマークに苦しむ結果となりました。対戦した東九州龍谷高校の監督が「Vリーグの外国人を相手にしているようだ」と評したように、彼女の得意コースを塞ぐ組織的な守備に阻まれてしまったのです。しかし、この敗戦が彼女をさらに強くするでしょう。6歳から競技を始めた彼女は、日本に来てから技術が格段に向上したと語っており、そのプレースタイルはまだ伸びしろを十分に課した粗削りな状態です。

指導する岡崎監督も「まだトップギアに入っていない」と太鼓判を押すほど、彼女の潜在能力は底が知れません。筆者は、このような世界レベルの才能が日本の高校バレーで揉まれ、成長していく姿を見られること自体が非常に幸運だと感じます。組織的な日本の守備を経験することは、彼女の未来にとって大きな糧になるはずです。将来は日本国籍を取得して日本代表になりたいと笑顔で語る17歳の夢が、いつか現実になる日を応援せずにはいられません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました