荒川の京成本線橋梁架け替えへ!東京東部5区が国に要望した背景と台風から学ぶ水害対策

私たちの暮らしを守るための大きな一歩が踏み出されました。東京都の東部に位置する江戸川区、墨田区、江東区、足立区、葛飾区の5区が、2020年1月16日に赤羽一嘉国土交通大臣へ向けて重要な要望書を提出したのです。その内容は、荒川に架かる鉄道橋の架け替え事業をスピーディーに進めてほしいという切実な願いでした。

各区の区長たちがこれほどまでに危機感を募らせている背景には、近年多発する大規模な台風や集中豪雨による水害リスクの上昇が挙げられます。特に懸念されているのが、京成本線が荒川を渡る「荒川橋梁」付近のエリアにほかなりません。実はこの場所、周囲の堤防に比べて一段と低くなっており、大雨の際には大変危険な構造になっているのです。

記憶に新しいところでは、2019年10月12日に日本を襲った台風19号(令和元年東日本台風)の猛威が挙げられるでしょう。このとき荒川の流域では、過去最高を大幅に更新するほどの記録的な水位が観測されました。SNS上でも当時、「荒川が本当に氾濫するかもしれない」「堤防の低い場所が心配すぎる」といった、住民のリアルな不安の声が数多く投稿されていました。

そもそも「架け替え(かけかえ)」とは、古くなったり構造上問題があったりする橋を新しく造り直すことを意味します。今回の事業では、単に電車の線路を新しくするだけでなく、それに合わせて周囲の堤防を高く強固に作り替える「堤防強化」がセットで計画されている点が最大のポイントと言えます。

近年は気候変動の影響によって、これまでの常識が通用しないレベルの豪雨が毎年のように発生しています。安全な街づくりにおいて、インフラの整備は一刻の猶予も許されません。国と鉄道会社、そして自治体がしっかりと手を取り合い、住民が心の底から安心して眠れる環境を1日でも早く整えることが、今まさに求められているのではないでしょうか。

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