スマートフォンやパソコンに欠かせない半導体の世界で、今まさに日本の企業が大きな注目を集めています。半導体材料の大手として知られる東洋合成工業の業績が、非常に堅調に推移していることが明らかになりました。同社が発表を控えている2019年4月から12月期における単独の営業利益は、前年の同じ時期と比べて約1割も増加し、15億円程度に達した模様です。この期間としてはなんと3年連続での増益を達成する見込みであり、同社の持つ技術力の高さが改めて証明された形と言えるでしょう。
この頼もしいニュースに対して、SNS上でも「日本の素材メーカーの底力を見た」「最先端技術には欠かせない企業だ」といった、称賛や期待の声が数多く寄せられています。今回の好決算を力強く牽引したのは、同社の主軸である感光材事業に他なりません。感光材とは、半導体の製造工程において、シリコン基板に微細な電子回路のパターンを光で焼き付ける際に使用される、光に反応する特殊な化学物質のことです。東洋合成工業はこのフォトレジスト用の材料で、世界トップクラスの占有率を誇っています。
特に注目すべきは、次世代の超微細加工技術である「EUV(極端紫外線)」に対応した最先端の露光向け製品が、大きく売上を伸ばして利益を押し上げた点です。EUVとは、従来よりも極めて短い波長の光を用いることで、これまで以上に細かく高密度な回路を刻むことができる最先端の製造技術を指します。このように技術のトレンドを的確に捉える姿勢こそが、同社の強みです。一見すると地味に思える化学の世界ですが、デジタル社会の進化を根底から支えているのは、こうした企業の弛まぬ技術革新であると私は確信しています。
さらに、化成品事業において電子材料向けに使われる溶剤が非常に好調だったことも、今回の増益を後押しする結果となりました。この溶剤の売上拡大は、新しい感光材工場を建設・稼働させる際に発生した先行投資としての費用負担を、十分に補うほどの勢いを見せています。前向きな設備投資を行いながらも、しっかりと利益を出せる構造を維持している点は、経営の安定感を示しているでしょう。目先の利益だけでなく、将来の需要拡大を見据えて着実に布石を打つ姿勢は、投資家からも高く評価されるべきポイントです。
今後のスケジュールとして、東洋合成工業は2020年2月7日に2019年4月から12月期の決算発表を予定しています。気になる2020年3月期の通期業績予想については、売上高が前の期と比べて11%増の255億円、営業利益が15%増の18億円とする従来の見通しを、そのまま維持する可能性が濃厚です。世界的な半導体需要の波に乗り、足元の業績を確実に伸ばしている同社が、今後の決算発表でどのような具体的な数字や未来への展望を語るのか、市場関係者からの熱い視線が注がれています。
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