ファナックが業績予想を上方修正!中国市場の回復と新型肺炎の行方に迫る【FA・ロボット市場の最新動向】

工場自動化のリーディングカンパニーであるファナック株式会社が、2020年1月29日に2019年4月から12月期の連結決算を発表しました。これに伴い、2020年3月期の通期純利益予想を従来の予想から80億円引き上げ、659億円に上方修正しています。前期比では57%減となる見通しですが、徹底したコスト削減や投資計画の精査が功を奏した形です。製造業の底力が垣間見えるこのニュースは、暗い話題が続く市場に明るい兆しをもたらしています。

今回の発表を受けてSNS上では、「厳しい環境下でも確実に利益を残す経営手腕はさすが」「上方修正はポジティブなサプライズだ」といった称賛の声が相次いでいます。その一方で、「中国の新型肺炎の影響がどこまで長引くのか心配だ」という懸念の書き込みも多く見られました。多くの投資家や業界関係者が、同社の今後の動向を固唾をのんで見守っている様子がリアルタイムで伝わってきます。市場の期待と不安が交錯する、非常に注目度の高い決算と言えるでしょう。

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中国市場の回復と工作機械を支える「NC装置」の動向

注目すべきは、中国向けビジネスにおける復調の兆しです。2019年10月から12月期の中国からの受注額は224億円に達し、前年の同じ時期と比べて15%もの増加を記録しました。山口賢治社長は電話会見の中で、工作機械の頭脳にあたる「数値制御(NC)装置」の需要が一時的に高まったと説明しています。NC装置とは、刃物の動きや回転速度をコンピュータで精密に制御し、自動で金属などを削り出すための極めて重要なシステムのことです。

この受注増加は、中国の旧正月である「春節」明けの生産拡大を見越した企業の動きが背景にあるとみられます。しかし、現在も感染拡大が続いている新型肺炎の動向には細心の注意を払わなければなりません。山口社長も「春節の休暇期間が延長されるという動きもあり、今後の影響を注視する必要がある」と警戒感を露わにしています。実需の本格的な回復なのか、それとも一時的な在庫確保に過ぎないのかは、今後の推移を見極める必要があるでしょう。

次世代技術「5G」とロボット市場の未来を見据えて

世界的な動きに目を向けると、米国では大型の商談が成立したことでロボットの販売が好調な推移を示しています。その反面、日本国内や東南アジア市場の低迷が全体の足を引っ張る格好となりました。結果として、2019年4月から12月期の売上高は前年同期比22%減の3865億円、純利益は56%減の565億円にとどまっています。地域ごとの需要のムラをどのように克服していくかが、今後の同社にとって大きな課題です。

また、次世代通信規格「5G」や半導体関連の市場活性化に期待を寄せる声も世間では小さくありません。山口社長はこの点について、動き出すという話は耳にするものの、現時点ではまだ大きな規模には至っていないと冷静に分析しています。編集部としては、短期的には新型肺炎のリスクを抱えつつも、中長期的には5Gや自動化需要が世界を牽引していくと確信しています。ファナックが持つ技術力は、必ずや次のパラダイムシフトの主役になるはずです。

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