電線用架線金具の製造で高いシェアを誇る業界の雄、イワブチ株式会社の勢いが止まりません。同社は2020年1月21日、2020年3月期の連結純利益が、前年の実績と比べておよそ4.7倍となる6億8900万円にまで膨らむ見通しだと公表しました。当初に立てていた計画を2億8300万円も上回る計算であり、驚異的な上方修正に市場からも熱い視線が注がれています。
今回の劇的な利益拡大をもたらした最大の要因は、生産現場における徹底的なドラスティックな改革にあります。具体的には、製品を作るためにかかった費用を示す「原価率」の引き下げに成功しました。これは製造工程を見直し、無駄を削ぎ落とした結果です。さらに、商品の販売や管理にかかる固定費などの「販管費(販売費及び一般管理費)」をスマートに抑制したことも、利益を大きく押し上げる追い風となりました。
一方で、売上高に関しては前年比で1%ほど微減となる97億4300万円を予測しており、こちらはほぼ当初の計画通りに着地する模様です。売上自体が爆発的に伸びていなくても、社内の仕組みを効率化するだけでこれほどの大躍進を遂げられる点は、非常に興味深いビジネスモデルだと言えるでしょう。SNS上でも「これぞ企業努力の賜物」「地味なインフラ企業だと思っていたけれど、利益率の改善力が凄まじい」と驚きの声が続々と上がっています。
私個人の視点としても、今回のイワブチの発表は多くの製造業にとって希望の光になると確信しています。人口減少や市場の成熟に伴い、売上を右肩上がりに伸ばし続けることが難しい現代において、内部の構造改革だけで利益を約5倍にまで高めた手腕は見事の一言に尽きます。DX(デジタルトランスフォーメーション)や効率化の重要性が叫ばれる今、同社の取り組みはまさに時代を先取りした模範解答と言えるのではないでしょうか。
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