2020年1月31日、住宅設備機器大手であるLIXILグループが発表した2019年4月1日から12月31日までの連結決算が、市場を驚かせています。純利益が前年同期比でなんと14.4倍もの306億円に達しました。ドアや窓といった建材、そしてトイレなどの水回り製品が国内市場において根強い人気を誇ったことが、この劇的な増益を牽引したようです。
SNS上では「LIXILの数字がすごいことになっている」「業績回復の兆しが明確だ」といった驚きの声が相次いでいます。しかし、手放しで喜べる状況ばかりではありません。特に注目すべきは、10月1日から12月31日にかけての国内事業における消費増税の影響です。
増税の壁と今後の経営見通し
会見で瀬戸欣哉最高経営責任者は、駆け込み需要による押し上げ効果よりも、その後の反動減が想定以上に大きかったと率直に明かしています。実際に、10月から12月の国内事業利益は前年同期比で20%減少しました。こうした市場の冷え込みを目の当たりにすると、景気回復の実感を得るにはまだ時間がかかりそうだと感じます。
この期間の売上収益は1兆3964億円と堅調ですが、海外市場である米国やアジアでの伸び悩みを、国内の水回り事業の好調さが懸命にカバーしている構図です。製造コストの削減という地道な努力が、事業利益を39%増の517億円まで押し上げた点は評価に値するでしょう。効率化は企業の成長に不可欠な要素です。
気になる2020年3月期通期の業績予想については、現時点では据え置かれました。背景には、新型肺炎の拡大という先行き不透明なリスクが存在します。企業経営がいかに外部環境の変化に左右されやすいかを象徴する判断です。最終的に150億円の黒字確保を目指すLIXILの挑戦を、引き続き注視していきたいと思います。
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